(2020.2.4 バチカン放送)
アラブ首長国連邦(UAE)訪問時における共同文書「世界平和のための人類の兄弟愛」の署名から一年、教皇フランシスコは4日、UAWアブダビで開催中の記念行事参加者たちにビデオメッセージをおくられた。
共同文書は、昨年年2月4日、UAEのアブダビで開かれた諸宗教の集いの席で、教皇とアル=アズハルのグランド・イマーム、アフマド・アル・タイーブ師によって署名された。
ビデオメッセージは以下の通り。
「記念行事に参加されているすべての皆様、そして、特に人類の中で、貧しい兄弟たち、病者たち、迫害される人々、弱い立場にある人々に対し、宗教、民族を問わず、これらの人々を助けておられる方々に、ご挨拶申し上げます。
一年前、私の兄弟、グランド・イマーム、アフマド・アル・タイーブ師と、私は、アラブ首長国連邦の首都アブダビにおいて、人類の兄弟愛をめぐる共同文書に署名しました。本日、この大きな人道的イベントから一年を迎え、人類のより良い未来、憎しみや怨恨、過激主義、テロリズムのない、平和と愛と兄弟愛の価値が勝る未来を希望いたします。
今日、この一周年において、「『人類の兄弟愛のための最高委員会』の作業に対するアラブ首長国連邦の支援に御礼申し上げます。また、『人類の兄弟愛賞』の設置を提唱されたアブラハミック・ハウスに感謝いたします。
今ここで、人類の兄弟愛国際賞を世界に共に紹介できますことをうれしく思います。この世界において、宗教・民族・文化の違いを超えて、他者の善のために行いと犠牲を通して愛を具現化するすべての優れた人々の模範を励ましたいと思います。全能の神が人類の善に寄与するあらゆる努力を祝福し、兄弟愛のうちに前進することを助けてくださいますように。
ありがとうございました」
(編集「カトリック・あい」)