
(2025.6.14 Vatican News Linda Bordoni)
教皇レオ14世は14日、聖ペトロ大聖堂で行われた「スポーツの聖年」の式典で、イランとイスラエル間の紛争激化を取り上げて強く非難、「対話と核の脅威のない世界の実現」を改めて訴えられ、イランとイスラエルの指導者に対し「戦争から距離を置き、共通善のための対話に取り組むように」強く求められた。
教皇は「誰も他者の存在を脅かしてはならない」とされ、 「ここ数日、大きな懸念を抱かせるニュースが続いている。イランとイスラエルの状況は深刻に悪化しており、このような微妙な時期に、責任と理性への訴えを改めて強く訴えたいと思います」と強調された。
また、「核の脅威のない、より安全な世界を築くというコミットメント」の必要性を訴え、「正義、友愛、そして共通善に基づく永続的な平和を築くためには、敬意ある出会いと誠実な対話を通して追求されなければなりません」と訴え、さらに、 「和解への道を切り開き、すべての人々の安全と尊厳を保証する解決策を推進することにより、平和の大義を支援することはすべての国の義務です」と述べられた。
教皇の発言は、イスラエルが13日にイランの核施設と軍事基地を攻撃した後、イスラエルとイランの間で砲撃とミサイル攻撃が続いている中で行われた。イランは直ちにミサイルの波状攻撃で報復した。イスラエルでは3人が死亡、数十人が負傷したと報じられている。一方、イランでは78人が死亡、少なくとも320人が負傷している。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)