☩教皇カメルーン訪問3日目:「アフリカの若者たち、暴力と腐敗を拒絶し、互いに寛容と慈悲を示せ」ドゥアラでの60万人参加のミサで

(2026.4.17  Vatican News  Devin Watkins)

   カメルーン訪問3日目の17日朝、南西部の都市、ドゥアラのジャポマ・スタジアムで約60万人の信者たちと共にミサを捧げられ、若者たちに対し、「あらゆる形態の虐待や暴力を拒絶し、常に互いに寛容と慈しみを示すように」と呼びかけられた。0-Apostolic Journey to Camerun: Holy Mass

 ミサ中の説教で教皇は、イエスが大勢の群衆のために起されたパンと魚の奇跡を取り上げ、「イエスの時代と同じように、人々はパンを渇望し、『神はどこにおられるのか?』と問いかけるでしょう。イエスは、自分や周囲の人々が持っていたものをすべての人と分かち合うことで、その答えを示されました。そこにあったわずかな食物を祝福し、飢えたすべての人と分かち合うことで、深刻な問題を解決されたのです。分かち合いの最中に起こった。それこそが奇跡なのです!」と説かれた。

 また教皇は、「争いの中でパンが奪われたり、買い占められたり、あるいは腹いっぱい食べる者によって浪費されたりしない限り、誰にでも食べるものはあります」とも語られ、このような物質的な必要に加え、「私たちは平和、自由、正義という『命のパン』をも渇望していますが、私たちのあらゆる連帯と赦しの行為は、ケアを必要とする人々のためのパンのひと口となるのです」と指摘。

 そして、「これだけでは不十分です。肉体を支える食物には、それと等しい慈愛をもって、魂の糧-私たちの良心を支え、恐怖の暗い時や苦しみの影の中で私たちを揺るぎなく支えてくれる糧-を伴わねばなりません」とも語られた。

 教皇は続けて、「キリストは聖体の中でご自身を私たちに与え、教会を支え、私たちの旅路を強めてくださいます。神の愛のしるしとして聖体拝領を受けるように」と信者たちに促され、「父なる神はキリストにおいて、私たちが持つものを分かち合うよう招いておられ、それによって教会の配慮のもとでそれが倍増するのです」と強調された。

 さらに、「神は私たちの人生のあらゆる状況、すべての喜びと悲しみを知っておられる」とされ、アフリカの若者たちに向かって、「信仰、忍耐、そして友情を通じて、自分の才能を倍増させなさい」と励まされた。そして、「隣人に命のパンを届ける最初の顔となり、最初の手となりなさい。隣人に知恵の糧を与え、善き願いを覆い隠し、尊厳を奪うあらゆるものから救い出してください」と強く求められた

 また教皇は、多くの人々が直面している物質的な貧困とは対照的に、カメルーンが豊かな天然資源に恵まれていることに言及。「不信や落胆に屈してはならなりません。安易に得られる利益を約束して人を欺き、心を硬化させ、無感覚にする、あらゆる形態の虐待や暴力を拒絶しなさい」と促され、「この土地以上に、あなた方の民こそが豊かであることを忘れないでください。なぜなら、あなた方の宝は、信仰、家族、もてなし、そして労働という価値観にあるからです」と説かれた。

 そして再び、アフリカの若者たちに向けて、「神が、あなたがたに定めた召命に従うように。そうすることで彼らが自らの未来の主役となれるように」と促され、「あなたがたのエネルギーを浪費し、社会の進歩に寄与しない誘惑に心を汚されてはなりません」と注意された。

 説教の結びに、教皇は、世界のすべてのキリスト教徒に対し、「『罪と死からの解放』というキリストの福音を宣べ伝えるように」と呼びかけ、「復活されたイエスを宣べ伝えるということは、苦しみと抑圧に満ちた地に正義のしるしを、対立と腐敗の只中に平和のしるしを、迷信と無関心から私たちを解き放つ信仰のしるしを残すことを意味するのです」と強調された。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年4月17日