☩教皇カメルーン訪問二日目:バメンダでのミサで「平和と和解の未来を築くために闘い、神と御言葉に身を委ねるように」

(2026.4.16  Vatican News   Linda Bordoni)

   アフリカ4か国歴訪の2か国目カメルーンを訪問中の教皇レオ14世は16日午後、西部の都市バメンダの空港で、約2万人の参加者たちと共にミサを捧げられた。

 ミサ中の説教で、教皇は、この地域を苦しめる様々な形の貧困と不正に心を深く痛められるとともに、「すべての人の尊厳が尊重され、基本的権利が保障される平和と和解の未来」を求める人々への支持を表明。「平和と和解の未来を築くための闘いで、神とその御言葉に身を委ねるように」と呼びかけられた。

 カメルーンの英語圏であるバメンダの地域は近年、英語圏危機に起因する緊張と暴力に特徴づけられており、社会的結束を損ない、住民たちは避難を余儀なくされ、人道上の問題を深刻化させている。

 そうした中で、国の歴史を変え、平和と和解が支配する社会を築こうと奮闘する人々に、教皇は支持を表明され、「すべての人の尊厳が尊重され、基本的権利が保障される平和と和解の未来への希望を、あなたがたと共有します」と述べられた。

 

*平和と正義への希望が頻繁に打ち砕かれるさまざまな現実

 

 教皇は、信者たちの喜びに満ちた活気ある典礼と祈りを称賛され、「これは、神への信頼に満ちた委ね、揺るぎない希望、そして父なる神の愛への堅固なしるしです」とされた。

 一方で教皇は。「私たちの心を痛める多くの状況」がこの国にも存在し、「平和と正義への希望がしばしば打ち砕かれている」現実を認め、食糧危機や、「富の管理において見られる腐敗」を含む広範な貧困が「制度やインフラの発展を妨げています」と指摘された。

 また、「教育や医療制度に影響を及ぼしている問題、特に若者を中心とした海外への大規模な移住」にも言及。「憎悪や暴力によってしばしば助長されるこうした内部の問題に加え、利益の名の下にアフリカ大陸に手を伸ばし、搾取と略奪を続ける者たちによる外部からの被害もある」と述べられたうえで、「明日ではなく今日、未来ではなく今、国と大陸の多様性と豊かさを一つにまとめ、団結のモザイクを回復する時が来ているのです。平和と和解に基づく社会を築くために」と訴えられた。

 

*神のみが私たちを自由にし、新しい人とする

 

 そして、私たちを落胆させる現実の中にあっても、「主の言葉は、新たな可能性を切り開き、変革と癒やしをもたらします。主を信じる者たちを『変革の主体』とするのです」と強調。「神は新しさです… 神は私たちを勇気ある者とし、私たちは悪に立ち向かうことで、善を築き上げるのです」と励まされた。

 続けて教皇は使徒たちを取り上げ、「彼らの証言が、良心の声、預言、悪への告発となった… 私たちは、いかなる人間の権威よりも、神に従わなければなりません。そうする者は、内なる自由を再発見し…平和と友愛の建設者となるのです」と強調された。

 説教の結びに教皇は、「人間ではなく、神に従うなら変化は可能」と繰り返され、しばしば政治的・経済的目的に利用される「秘教的あるいはグノーシス主義的な性質を持つ信条」と信仰との混同を警告。「神のみが私たちを自由にする。神の言葉のみが自由への道を開く。神の御霊のみが私たちを新しい人とするのです」と語られた。

 

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

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2026年4月17日