☩教皇、ガザの人々への人道支援改めて訴え、AIの”武装解除”へ米有力企業と共同作業を表明

Pope Leo addresses journalists in Castel GandolfoPope Leo addresses journalists in Castel Gandolfo 
(2026.5.26  Vatican News) 

   教皇レオ14世は26日夕、教皇別邸カステル・ガンドルフォの外で記者団とお会いになり、ガザへの人道支援を改めて訴えるとともに、「人命を軽視する戦争における人工知能(AI)の使用」に警鐘を鳴らし、米国の有力AI企業アンソロピックとの継続的な対話を強調された。

 教皇は世界の国々、国際機関などに対しガザの人々を支援するよう改めて呼びかけ、「すべての人の人権が尊重されねばならない」と訴えられ、「ガザに向かう Global Sumud Flotilla(GSF)に参加した活動家の一部が手錠をかけられ、目隠しをされた」との報道を受け、「すべての人々の人権尊重を求める呼びかけを、改めて行わねばなりません」と語られた。

 さらに教皇は、ガザの人々が苦難に直面し続けていることを嘆かれ、「残念ながら、ガザの人々は依然として人道支援を受けていません… そうした状況が抗議を引き起こし、GSFに関係する人々を含めて様々な問題が生じている」と指摘。

 そして、「私は、人権尊重を単なる呼びかけとしてだけでなく、真に訴えとして改めて表明したい。関係当事者すべてに対し、ガザの人々を支援し寄り添い、再建の開始を助けるように求めます」とされ、「ガザの人々は本当に苦しんでいる。依然として甚大な苦しみを受けています」と付け加えられた。

 また、非武装の平和活動家たちが暴力に直面ていることについて、教皇は、「さらなる憎しみを煽る危険性」を警告。「一層の憎しみを煽っています。暴力は何の役にも立ちません。いかなる側であっても」とされたうえで、「交渉の場に戻り、対話を通じて問題の解決を図る必要」を改めて強調し、その場合も、常に「すべての人々の人権を尊重する」ことを求められた。

 教皇はまた、25日に発表された回勅に関連して、「現代の戦争における人工知能(AI)の役割の拡大」について言及され、「意思決定を人間の命の価値から遠ざける技術」に対して改めて警告。

 レバノンを含む最近の紛争を取り上げ、「今日、戦争はAIによって行われており、人間の命について考えられていない。人間の命こそが、これらすべての真の犠牲者なのです」と強調され、、教皇は平和への呼びかけを改めて表明、ご自身が回勅で定義された「”武装解除”されたAI」と表現するものを目指す必要について念を押された。

Anthropic社との対話

 また、回勅を受けて、バチカンが主要なAI企業とどのように関わっていくのか、という質問に対し、教皇はすでに対話が進行中であることを明かされ、「バチカンの総合的人間開発省と米AI企業アンソロピックとの間で進められている協力関係」について説明。「ある種の共同作業への招きが、昨日、双方から表明されました」と述べられた。

 そして、「対話を継続し、真に『”武装解除”されたAI』を追求することは、非常に重要だと考えています」と強調された。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年5月27日