メッセージで教皇は、AIに関する議論を、紛争と分断に直面している世界という文脈に位置づけ、「このような状況下で、技術の発展には専門的な知識だけでなく、知恵と愛に鼓舞されたビジョンも必要です」と指摘。
AIを含めた技術の発展が目指すべきは、「すべての人間の尊厳に奉仕し、人類の家族を結びつける絆を強めることを確実にすることにあります」とされた。
続いて教皇は、自身の回勅『Magnifica Humanitas』から、「神の慈悲の計画は、今日も歴史を通じて展開し続けていること」、そして「デジタル時代において、福音に従って生きるための羅針盤となること」(第230項)を強調された。
教皇は、「人工知能の開発と利用が他者の幸福への配慮によって導かれるとき、それがどのように平和に貢献し得るかを検討するよう二」とシンポジウムの参加者に促され、特に、「AIが、民族間の対話、和解、連帯を促進し、技術革新の成果を『平和の手段』へと変容させるのにどのように役立つか」を探求するよう呼びかけられた。
このシンポジウムでは、専門家や研究者が一堂に会し、平和構築、紛争の予防と解決、人権、ガバナンスにおける人工知能の役割について検討することになっているが、教皇はメッセージの結びで、参加者の取り組みが永続的な成果をもたらすことを願い、「皆さんの努力が永続的な実を結ぶよう、祈りを捧げます」と励まされた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)