(2022.8.30 Vatican News Thaddeus Jones)
27日の新枢機卿の叙任式、それに続くバチカン改革の使徒憲章「Praedicate Evangelium」を主題とする枢機卿会議の締めくくりとして、教皇フランシスコが30 日夕、聖ペトロ大聖堂で枢機卿団と共にミサを捧げられ、説教の中で、「神の救いの計画の前で、驚きと感謝を新たにするように」と呼びかけられた。
*神は救いの計画への参加を呼びかけられる
続けて教皇は、「私たちは、神の救いの計画に驚嘆するだけでなく、神が私たちに、その計画に与るよう求めておられることに、さらに驚かされますー復活されたキリストが使徒たちに告げられた派遣の言葉ー「あなたがたは行って、すべての民を弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じたことをすべて守るように教えなさい』(マタイ福音書28章19-20節)に」と強調された。
また、この派遣命令に続いて、イエスは「私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ福音書28章20節後半)と言われ、弟子たちを安心させたが、教皇は「この言葉と約束は今生きている私たちに与えられ、(イエスが弟子たちに語られてから)2000年後の私たちの心を奮い立たせます。世界に福音を宣べ伝えるといく神の決断が”落ちこぼれの弟子たちの集団”から実行に移されたことに、さらに驚かされます。そのことをまだおかしく思う人もいますが、私たちに希望をくれる言葉です」と述べられた。
そして、「このような驚きは、救いへの道なのです!神が私たちの心の中に驚きを生き続けさせ、『自分たちが物事を取り仕切ることができるのだ』と考える誘惑に囚われることのないようにしてくださいますように」と祈られ、「『今は、イエスが地上におられた当時とはすべてが異なっており、すべてが整ってい』というような誤った安心感を持たないように。さもないと、”虚偽の父(サタン)”によって、キリストに付き従うものを世俗にまみれさせ、(彼にとって)”無害”にされてしまう」と警告された。

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