(2024.12.22 Vatican News Christopher Wells)
教皇フランシスコは22日、主の降誕を目前にした待降節第4主日の正午の祈りに先立つ説教で、「母性」という贈り物と「生命の奇跡」に焦点を当て、「母親の胎内に宿るすべての生命、すべての子供たちという贈り物の中に神の存在と神の愛を認識するように」と呼びかけられた。
この日の教皇の正午の祈りは、風邪の症状と寒い冬の天候のため、宿舎のサンタ・マルタにある礼拝堂から、テレビや聖ペトロ広場の大型スクリーンで生中継する形で行われた。
さらに、教皇は、「主の降誕を祝う喜びの中で、私たちは、子供を腕に抱いたり、お腹に宿したりしている母親に会うたびに、喜びの気持ちを表すことを忘れないようにしよう。そうすれば、すべての母性が祝福され、世界のすべての母親の中で神の名が称えられ、崇められるでしょう」と説かれた。
また、イタリアや世界中でキリスト降誕の馬小屋の模型に置かれた幼子イエス・キリストを前にして、次のように自問するよう、信者たちに求められた―「罪とは無縁の主が、私たちと同じ人間となって、私たちの存在のすべてを共有してくださったことを感謝しているだろうか?」「 生まれてくるすべての子供を神に感謝し、祝福しているだろうか?」「母親の子宮で受胎した時から、幼子の生命の神聖な価値を支持し、擁護しているだろうか?」。
そして、教皇は、「誕生する命の神秘に対して、私たちが驚嘆と感謝の念を抱くことができますように」と女性の中で最も祝福されたマリアに助けを求める祈りで、説教を締めくくられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)