Pope Leo XIV meets with the plenary assembly of the Dicastery for Evangelization (@Vatican Media)
(2026.5.28 Vatican News Devin Watkins)
教皇レオ14世は28日、バチカン福音宣教省の「世界における福音宣教の根本的問題に関する部会」総会参加者たちとお会いになり、「若者の間に広がる『霊的貧困』という危機に対応する世界中のカトリック共同体の取り組みを支援するように」と呼びかけられた。
講話の中で教皇は、まず、2025年の「希望の聖年」期間中に3300万人がローマを訪れたことを振り返られ、これほど多くの信徒を迎えるための取り組みを調整した福音宣教省に感謝の意を表明。
そして、この聖年を「恵みの時」と呼ばれ、「聖年がローマでは4つの教皇大聖堂への巡礼を通じて、また各地の教会共同体においても体験されたものであり、そこではカトリック信徒たちが希望への深い渇望を自覚しました」と述べられた。
そのうえで、教皇は、福音の宣教は「ユートピア的な行為ではなく、愛と真理への招きを通じて他者を惹きつける証し」とされ、「福音宣教は、普遍教会および各地域の共同体のあらゆる行動における根本的な動機であり続けることが求められています。そうして初めて、信仰はその素晴らしさにおいて繰り返し再発見され、その信頼性を最善の形で表現することができるのです」と説かれた。
続けて教皇は、特に西欧諸国で顕著な「信仰の危機」を指摘され、「それが宗教的無関心を招いています… 人類にとっての真の危険は、この無関心が、『人生の意味の追求』という『実存的な問いへの答えを探そうとする姿勢』の喪失につながることです」と警告するとともに、「こうした状況にあっても、キリストとの出会いによって、人々は生活に意味と価値の充満を取り戻すことができ、教会は復活された主から授かった使命の、時代を超えて変わらない重要性を再発見するのです」と強調。
さらに、「教会の使命は、人類が確かな土台の上に未来を築けるよう助けることにある。そうしてこそ私たちの未来は、平和、正義、自由、そして兄弟愛に満ちたものになります」とされた。
若者への福音宣教について、教皇は、「多くの若者が、霊性への渇望に目覚めつつあります… 福音を宣教する新たな方法を模索し続けることで、そうした渇望に応えるように」と促された。そして「新しい世代は、福音に対して心を閉ざしているわけではない。多くの人は、福音を再発見すると、『もっと深く知りたい』と願うようになります。それは、福音の中に、真の幸福への秘訣がある、と感じ取るからです」と説かれた。
このように、福音宣教の方法は絶えず変化しているため、「カトリックの共同体は聖霊の御声に耳を傾けなければなりません。そうしてこそ、聖霊が多くの人々をキリストと、その救いの愛と御言葉へと導いてくださるのです」と述べられた。
また教皇は、「世界の一部の地域で、信仰の伝承が断絶しており、それが『霊的な貧困』につながっている。これは、信仰の完全な自由の中で成熟するために必要な動機や手段の欠如を意味します」と指摘。
「情報過多で消費主義的な今の社会では、人々が忍耐強く学ぶ能力や意欲を低下させ、真理を自ら探求する意欲も削がれている。こうした状況下での信仰の伝承は、『喜びに満ち、福音を一貫して、かつ信頼に足る形で生きる共同体や人々との出会い』に依存しています… 日常生活の聖性は、常にキリスト教信仰の美しさを示す最も説得力のある形であり、それは時代を超越し、あらゆる文化に提示されるものでなければならない」と強調された。
最後に、教皇は、福音宣教省に対し、特に「成人洗礼を求める人々が増加している現状を踏まえ、教理教育を支援するというその使命を全うするように」と促され、「新たなカトリック信者が信仰の第一歩を踏み出す際、カトリック共同体は彼らに成長の場と、愛と相互奉仕の中で生きる人間関係を提供しなければなりません」と努力を求められた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)