☩「私たちを破滅させようとする敵と戦わない者はキリスト者ではない」バチカン憲兵隊のために捧げるミサで

Pope Francis presides at Mass for the Vatican gendarmesPope Francis presides at Mass for the Vatican gendarmes  (Vatican Media)

 教皇フランシスコが7日午後、 バチカン庭園のルルドの洞窟で、バチカン市国憲兵隊のために大天使聖ミカエルを祝うミサを捧げられ、説教で、翌日年間第27主日のミサで読まれるマタイ福音書の「ぶどう園の農夫」のたとえ話(21章33-43節)を取り上げ、「私たちの人生は注意して守られればならないぶどう畑のようなもの」と語られた。

 説教で教皇はまず、福音書より先の第一朗読のイザヤ書の「ぶどう畑」(5章1-7節)に注目され、「 憲兵の仕事は、敵が植えられているものを台無しにし、破壊するために夜に侵入するぶどう畑を守ること。ぶどう畑は、善と悪が互いに戦う、すべての人の人生を表してもいます」とされた。

 そして、「主は私たち一人一人を、あたかも良いぶどう畑の枝のように植えてくださいましたが、敵は常に私たちを破滅させようとやって来ます。 これは毎日の戦いです。あなたがたと私、そして私たち全員の戦いです。 戦わない者はキリスト教徒ではないし、誘惑に抵抗しない者はキリスト教徒ではありません」と言い切られた。

 また教皇は、「私たちは皆、罪びとですが、前に進むために、自分の人生に入り込もうとする悪魔と戦わなければなりません」と語られ、 大天使ミカエルがこの戦いを助けてくれることを思い起しつつ、「ここバチカンのぶどう畑にも、悪い芽が入らないように」と説かれた。

 そして、「マタイの福音書に出てくる邪悪な農夫たちのたとえ話は、悪魔が何かを手に入れようとするとき、手に入れようとするものは破壊してしまう、ということを語っています。そして、 すべてを破壊しようとする戦争は”汚い戦争”であり、すべてを破壊することで勝利しようとする悪魔のやり方です」と強調。それでも大天使聖ミカエルは「私たちが、その悪魔を追い出すのを助けてくれるのです」と結論付けられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年10月8日