“What counts are not the exterior practices,” Pope Francis explained, “but the readiness of heart with which you open yourself to God and to brethren in love.” (VATICAN MEDIA Divisione Foto)
(2024.11.3 Vatican News Kielce Gussie)
教皇フランシスコは3日、年間第31主日の正午の祈りの説教でマルコによる福音書の「最も重要な戒めとは何か」という箇所について考察され、この問いは聖書が書かれた時代だけの問題ではなく、「私たちにとっても、日々の生活や信仰の旅にとって不可欠なもの」と説かれた。
日々の生活、なすべきことや課題に追われていると、それらに圧倒されて迷ってしまうことがある。教皇は「すべてのものが広がっていく、その中心はどこにあるのか」という問いを投げかけられ、イエスが福音書の中で語られているように、その答えは2つの戒め、すなわち、「神への愛」と「隣人への愛」にある、と強調。これらを「キリスト教的生活の中心」と呼ばれた。
教皇は、正午の祈りに聖ペトロ広場に集まった人々に対し、「人生と信仰の核心に立ち返る」よう呼びかけ、「それは、心こそが、私たちの強さ、信念、情熱、決断の根源的な源であるからです」と語られた。そして、「重要なのは外見上の実践ではなく、神と兄弟たちに対して愛をもって自らを開く心の準備です」とさら、「私たちは人生の終わりに、自分が与えた愛と与えなかった愛について説明しなければならない」ことを、皆に思い起こさせられた。
説教の最後に、教皇は人々に、「自分は神と隣人をどのように愛しているか」を振り返り、日々、自らの良心を確かめるよう求められた。
「『中心』に立ち返ることの重要性」というメッセージは、教皇の最新の回勅『Dilexit nos 』の中心テーマだ。この回勅は、イエス・キリストの心の人間的・神的な愛に捧げられ、聖心への信仰の刷新を呼びかけている。教皇は、「私たちは、まず自分の心を変えることから始めれば、世界を変えることができます」と強調されている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)