☩「神の愛の最も素晴らしい表現の一つは、母親が子や孫に注ぐ愛」「裁かず、神と人に耳を傾けよう」教皇レオ14世、聖ペトロの墓の祭壇でミサ

 

 教皇レオ14世は11日朝、聖ペトロ大聖堂地下の教皇たちの墓所を訪れ、聖ペトロの墓の近くの祭壇でミサをお捧げになった。

 ミサ中の説教で新教皇は、まず英語で、次にイタリア語で、福音朗読で読まれた「善き羊飼い」のたとえ話の中でイエスが語られた言葉を振り返られ、 「私たちが頼みとするイエス」の”羊飼い”としての模範に目を向けるとともに、11日が「母の日」に当たることから、「(イエスが、羊飼いのたとえ話を通して示された)神の愛の最も素晴らしい表現の一つは、母親が、特にその子供や孫に注ぐ愛です」と語られた。

 また11日が「召命のための世界祈祷日」であり、その中心テーマである召命について、教皇選挙の前に開かれた枢機卿団の全体会議で、大きく取り上げられたことを思い起され、「私たち全員が一緒になって、(いなくなった羊を)探さねばならない。そして何よりもまず、私たちの日々の活動の中で良い模範を示すことによって、喜びをもって、福音の喜びを生きることによって、他の人々を落胆させるのではなく、特に若い人たちが主の声を聞き、従い、教会で奉仕するように励ます方法を探し求める必要があります」と説かれた。

 新教皇は、福音を宣べ伝える普遍的な呼びかけについて語り、「心してください!恐れることはありません」と信者たちを励まされた。そして、福音宣教が時に犠牲を伴うことを認めたうえで、「神の言葉と互いの言葉に耳を傾けること」の重要性を強調。

 「耳を傾けることは、真の対話に入ることを可能にします… 私たちは、裁くのではなく、耳を傾ける方法を知らねばなりません。私たちがすべての真実を握っていて、他の誰も何も提供するものがないかのように扉を閉ざしてはならない」と語られ、「(まず、相手に耳を傾けるという)謙虚な姿勢によって、主が私たちを、どこに呼んでおられるのかが、より明確になるのです」と言明された。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

 

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2025年5月12日