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(2024.10.12 Vatican News Christopher Wells)
教皇フランシスコは12日、12月8日の聖母マリアの無原罪懐胎の祭日に予定されている新枢機卿の叙任式を前に、枢機卿に昇格する21人に書簡を送られ、十字架の聖ヨハネを特徴づける「目を上げ、手を挙げ、裸足でいる」という3つの姿勢を体現するよう呼びかけられた。
書簡で教皇は、「枢機卿団のメンバーであることは、教会の一致と、すべての教会をこのローマ教会と結びつける絆を表わすことになる」ことへの自覚を求めた。
そして、「アルゼンチンの詩人(フランシスコ・ルイス・ベルナルデス)がかつて十字架の聖ヨハネが描いた、私たちにも当てはまる3つの姿勢、すなわち『目を上げ、手を挙げ、裸足で』を体現してください」と呼びかけられた。
教皇は、この3つの姿勢を説明しながら、間もなく枢機卿となる人々に、教会内での新たな奉仕には「視線を延ばし、心を広げ、より遠くを見て、より熱烈に愛することが必要です」と強調。
さらに、「”キリストの羊の群れ”をよく牧するために、祈りの中で手を合わせ続けねばなりません… 祈りは神の意志を識別し、それに従うのに役立つ”識別の王国”です」と説かれた。
書簡の最後に教皇は、「あなたがたは裸足でいなければなりません。なぜなら、あなたがたは、そうすることで、痛みと苦しみに圧倒されている世界のあらゆる地域の厳しい現実に触れているからです」と強調され、新枢機卿たちには「大きな思いやりと慈悲が求められるでしょう」と述べられた。
そして結びで、新枢機卿たちの寛容さに感謝し、「『奉仕者』(助祭)という称号が、『高位』という称号をますます凌駕するように祈ります」と約束された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)