☩「皆で『もう、たくさんだ』と言おう!」教皇、ガザの戦闘時中止を訴え (2024.3.3 バチカン放送) 教皇フランシスコは3日の正午の祈りで、悲惨な状態に追い込まれているガザ地区の問題を改めて取り上げ、イスラエル人人質が解放され、パレスチナの人々が緊急に必要な援助を受けられるよう、即時停戦を心から訴えられた。 教皇は、「私は心の中に、現在も続いている敵対行為によるパレスチナとイスラエルの人々の痛みと苦しみを抱え続けています… 何千人もの死者、負傷者、避難民… 自分たちの将来が危うくなると危惧する、弱く、無防備な人々に痛みと苦しみもたらす破壊」が続いていることに深い悲しみを表明され、世界のすべての善意の人々に、平和実現へ叫び声を上げるよう求められた。 「私たちは、このようなやり方で、より良い世界を築いている、と本当に思っているのでしょうか?」と世界の人々に問いかけられ、「もう十分です、お願いします。 皆で『もうたくさんだ。お願いです!』『戦争を止めてください』と言いましょう」と呼びかけられた。 さらに、イスラエル、パレスチナなどガザ地区での戦闘に関わっている国々の指導者たちに、「ガザ地域全域での即時停戦に向けて交渉を継続する」ことを求め、「人質が解放され、心待ちにしている愛する人の元に戻ることができるように、そして住民たちが必要な物や食料に安全に受け取れる 緊急の人道援助が速やかに実現するように」強く要請された。 またロシアによる軍事侵略が続いているウクライナの悲惨な状況についても、「毎日多くの人が亡くなっている、苦しんでいるウクライナを忘れないでください。 そこは大きな悲しみの場所になっています」と早期停戦を改めて訴えられた。 ・・・・・・ ガザ地区では、今回の戦争を始めたイスラム武装組織ハマスの手中に依然として130人のイスラエル人人質がおり、そのうち30人以上が死亡している、と言われている。一方、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で殺されたパレスチナ人の死者数は3万人を超え、さらに数千人が行方不明となっている。130万人以上が避難民となり、うちの3分の2は女性と子供。餓死寸前ともいわれる壊滅的な人道状況に直面している。 このような状況に対し、ヨルダンと米国は週末に、共同でガザ地区へ空からの緊急援助を実施。 米空軍によると、3機の輸送機が約3万8000食分が入ったコンテナ66個を投下した。和平への調停にあたるエジプトやカタール、米国の政府関係者は一時停戦合意に向けてカイロで会合を行っている。 (翻訳・編集「カトリック・あい」代表・南條俊二) ツイート
(2024.3.3 バチカン放送) 教皇フランシスコは3日の正午の祈りで、悲惨な状態に追い込まれているガザ地区の問題を改めて取り上げ、イスラエル人人質が解放され、パレスチナの人々が緊急に必要な援助を受けられるよう、即時停戦を心から訴えられた。 教皇は、「私は心の中に、現在も続いている敵対行為によるパレスチナとイスラエルの人々の痛みと苦しみを抱え続けています… 何千人もの死者、負傷者、避難民… 自分たちの将来が危うくなると危惧する、弱く、無防備な人々に痛みと苦しみもたらす破壊」が続いていることに深い悲しみを表明され、世界のすべての善意の人々に、平和実現へ叫び声を上げるよう求められた。 「私たちは、このようなやり方で、より良い世界を築いている、と本当に思っているのでしょうか?」と世界の人々に問いかけられ、「もう十分です、お願いします。 皆で『もうたくさんだ。お願いです!』『戦争を止めてください』と言いましょう」と呼びかけられた。 さらに、イスラエル、パレスチナなどガザ地区での戦闘に関わっている国々の指導者たちに、「ガザ地域全域での即時停戦に向けて交渉を継続する」ことを求め、「人質が解放され、心待ちにしている愛する人の元に戻ることができるように、そして住民たちが必要な物や食料に安全に受け取れる 緊急の人道援助が速やかに実現するように」強く要請された。 またロシアによる軍事侵略が続いているウクライナの悲惨な状況についても、「毎日多くの人が亡くなっている、苦しんでいるウクライナを忘れないでください。 そこは大きな悲しみの場所になっています」と早期停戦を改めて訴えられた。 ・・・・・・ ガザ地区では、今回の戦争を始めたイスラム武装組織ハマスの手中に依然として130人のイスラエル人人質がおり、そのうち30人以上が死亡している、と言われている。一方、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃で殺されたパレスチナ人の死者数は3万人を超え、さらに数千人が行方不明となっている。130万人以上が避難民となり、うちの3分の2は女性と子供。餓死寸前ともいわれる壊滅的な人道状況に直面している。 このような状況に対し、ヨルダンと米国は週末に、共同でガザ地区へ空からの緊急援助を実施。 米空軍によると、3機の輸送機が約3万8000食分が入ったコンテナ66個を投下した。和平への調停にあたるエジプトやカタール、米国の政府関係者は一時停戦合意に向けてカイロで会合を行っている。 (翻訳・編集「カトリック・あい」代表・南條俊二)