ウクライナ東部、スロウヤーニシクで復活前夜祭に参加するウクライナ兵たち (AFP or licensors)
(2023.4.16 Vatican News Linda Bordoni)
ウクライナ正教会、ロシア正教会など東方教会は16日に、ユリウス暦の復活祭を迎えたが、教皇フランシスコは同日、数多くの戦闘で死の種がまき続けられている中で主の復活を祝う信徒たちに、親密さを示すあいさつを送られ、特にロシア、ウクライナ両国の人々に思いをはせ、主が平和の実現を助けてくださるよう祈られた。
昨年2月24日に始まったロシアによる理不尽極まるウクライナ軍事侵攻は、16日で417日目に入り、ロシア軍はウクライナ東部の諸都市に攻撃を集中させ、教会を含む多くの建物が破壊され、女性や子供たちを含む多くの犠牲者を作り出している。
教皇は、16日正午の Regina Coelの祈りの中で、「今日、特に東方教会で復活祭を祝っておられるすべての兄弟姉妹に親しみを表したいと思います。愛する人たち、復活された主があなたがたと共におられ、聖霊であなたがたを満たしてくださいますように!皆さん、主のご復活おめでとう!」と挨拶と祈りを送られた。
また教皇は「悲しいことに、復活祭の喜びのメッセージとはまったく対照的に、戦闘が続き、恐ろしいやり方で、死の種がまき続けてられています」とされ、「このような残虐行為を嘆くとともに、犠牲者のために祈り、世界が人間の手による暴力的な死の恐怖を経験しないように神に祈りましょう!」と世界の人々に呼びかけられた。
そして、この日、復活祭を祝うロシアとウクライナの兄弟姉妹に特別な思いを寄せられ、「主が彼らと共におられ、彼らが和解するのを助けてくださいますように!」と祈られた。