
(2026.3.13 バチカン放送)
教皇レオ14世が13日、「赦しの秘跡」をめぐるバチカンの内赦院主催のセミナー参加者たちとお会いになり、挨拶で、「聖ヨハネ・パウロ2世の司牧的熱意で始められ、後継の教皇たちによって支えられてきたこのセミナーが、さらに深化・拡大されるように」と励まされた。そして、それによって、「赦しの秘跡を深く理解し、適切にとり行い、信者たちがそれに効果的にあずかること」を望まれた。
挨拶で教皇は、「洗礼を受けた人たちが赦しの秘跡を積極的に求めないことは、教会の限りない慈しみの宝が使われずに残っているのと同じこと」と指摘。
「信者たちが信仰と心の素直さをもって告解室に向かい、復活された主の賜物を受け入れることをせずに、長い間罪の状態に留まっていることがない」ように、1215年の第4ラテラノ公会議で制定され、第2バチカン公会議で確認された「年に最低1度は赦しの秘跡にあずかる」という信者の義務を改めて示された。
そして、「自分の罪を認め、それを非難する者は、すでに神と一致している」という聖アウグスティヌスの言葉を引用され、「赦しの秘跡は、いわば”一致の工房”であり、それは、罪の赦しと聖化の恵みを注がれることを通して、神との一致を再建し、個人の内的な一致と教会との一致を生み出し、さらには人類家族における平和と一致を育むものです」と説かれた。
教皇はまた、「武力紛争において重大な責任を負うキリスト教徒たちは、真摯に良心を問い正し、告解を行う謙虚さと勇気を持っているでしょうか」、「小さく単純な存在である人間は、創造主との『一致を壊す』ことが本当にできるのでしょうか」とセミナーの参加者たちに問いかけられ、「キリストご自身から教会を通して託された『崇高な使命』である赦しの秘跡を行うことを通して、人間と神との一致を再構築する使命を、深く認識するように」と願われた。
そのうえで、 「神との、教会との、そして私たち自身の『内なる一致』というこのダイナミズムは、人々と民族間の平和の基盤となるもの。和解した者だけが、武装しない生き方、武装を解かせる生き方ができるのです」と強調。
「『うぬぼれ』という武器を捨て、神の赦しによって、絶えず自らを新たにする人は、日々の生活の中で和解を築く者となり、アッシジの聖フランチェスコが願われたとされる『主よ、私をあなたの平和の道具としてください」という言葉を、自らの中で実現することができます」と励まされた。
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内赦院は、特に良心問題や免償(教会の与える有限の罰の償いの免除)に関する問題を扱う、教皇庁の裁判所の一つ。復活祭を前にした祈りと回心の時である四旬節に、叙階後間もない司祭たち、また叙階を前にした助祭たちを対象に、「聴罪司祭」としての養成を目的にしたセミナーを毎年開かれている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)