-
(2023.11.8 Vatican News Linda Bordoni)
教皇フランシスコは8日、水曜恒例の一般謁見で、人々に、世界中の戦争がもたらす苦しみの中にあるすべての人々のために祈り、行動するよう求め、必要なのは「まさに平和」、戦争は「いつも敗北」と改めて強調された。
教皇は「『殉教者』であるウクライナを忘れず、パレスチナとイスラエルの人々のことを思いましょう」と人々に語りかけられ、「主が平和をもたらしてくださいますように」と祈られた。
「苦しみがあふれています。子供たちが苦しんでいます。 病人が苦しみ、多くの若者が亡くなっています」と嘆かれた教皇は 「戦争はいつも敗北です。 戦争はいつも敗北だ、ということを忘れないようにしましょう。戦争はいつも敗北なのです」 と繰り返された。
教皇は、これまでも、世界各地で続いている戦争に対して、交渉による和平の実現を、世界の指導者や人々に繰り返し訴えて来られた。特に、昨年2月以来、ロシアから一方的な軍事侵攻を受け続けているウクライナで苦難にある人々に対しては、祈りと関係国指導者たちに対する和平への働きかけを続けて来られた。さらに、先月7日のイスラム過激派ハマスによるイスラエルへのロケット攻撃、大量殺害に端を発する戦闘の激化に対しても、停戦とハマスが人質にしている人々の解放、ガザ地区の住民への人道援助の確保などについて、関係国指導者に働きかけを続けておられる。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)