
(2024.10.30 Vatican News Kielce Gussie)
教皇フランシスコは30日の水曜恒例一般謁見の最後に、最近のイスラエルによるガザとレバノンでの攻撃について、 「戦争では誰も勝てない、誰もが負ける 」と強く批判。
特に、ガザの住宅地への29日の空爆で死亡した150人のことを思い起され、世界中の戦争の速やかな終結を改めて祈られた。
教皇は、戦争による暴力で苦しめられている国々と地域、ウクライナ、パレスチナ、イスラエル、ミャンマー、今後の北キブ州などを挙げ、戦争では誰も勝てないこと、そして 「平和は聖霊からの賜物である 」ことを繰り返し述べられた。
そして、「昨日、(イスラエル軍の空爆で)150人の罪のない人々が殺されました 」とされ、「子供たちや家族は、戦争と何の関係があるのでしょうか… 彼らは一番目の犠牲者なのです 」と強く嘆かれた。
国連によると、10月24日から29日の間に7件の「大量殺りく」が記録された。
イスラエル軍は、ガザ地区南部のマナラ地区で多数の家屋を攻撃した。33人が死亡し、うち14人が子どもで、6人が同じ家族だった。一連の空爆では、避難民が住む住宅で約93人のパレスチナ人が死亡している。まだ稼働している数少ない病院の一つがイスラエル軍に襲撃され、ガザ市民防衛隊は150人以上が屋内に閉じ込められとしている。北部の別の病院では、イスラエル軍が救急車やその他の援助物資の運搬を阻止したため、医薬品や食料が底をついた、と報告されている。29日、パレスチナ民間防衛隊は「この19日間だけで770人が死亡した」と報告した。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)