(2022.4.18 Vatican News Devin Watkins)
教皇フランシスコは18日、復活の主日の翌日月曜日正午にバチカン・聖ペトロ広場でなさった「レジナ・チェリ(天の元后)の祈り」に続く説教で、ロシアによる非人道的なウクライナ攻撃が”イースター休戦”の訴えも無視して激化している現状を念頭に、「いかなる戦いと分裂への指向も克服する『和解とキリストの平和』」の実現を訴えられた。
説教で教皇は、キリストが十字架上の死と復活の中で示された「和解」を思い起こされ、世界の信徒たちに、そのキリストに倣って、世界のあらゆる戦争と分裂への指向を克服ために働くよう、促された。
教皇は復活した主の恵みが、戦争や分裂の犠牲となり苦しんでいるすべての人々に慰めを与えてくれるよう、祈られた。
「誰一人として見捨てられることのないように。争い、戦争、紛争が、互いの理解と和解に道を譲るように。『和解』と言う言葉に、いつも光が当てられねばなりません。それは、キリストがゴルゴダの丘の十字架上の死と復活でなさったのは、私たちを父なる神と、そして私たち同士を和解させるためだったからです。『和解』です!」
さらに教皇は、「神は、悪の霊との決定的な戦いに勝たれました」と語られ、「私たちが、その神に倣い、人間が作った計画を捨て、心を改め、平和と正義を実現する神の計画に加わることができますように」と祈られた。
この後、教皇は、ご自分にイースター・カードを送ってくれた全ての人に感謝され、特に「祈り」に感謝され、こう祈られた。「神が、聖母マリアの執り成しで、あなた方一人ひとりに賜物をくださいますように」
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)