
’(2025.2.23 Vatjcan News Deborah Castellano Lubov)
入院中の教皇フランシスコは23日、バチカン報道官室に託した年間第7主日の正午の祈りの説教原稿で、24日のロシアによるウクライナ侵攻開始3周年を取り上げ、「全人類にとって痛ましく恥ずべき出来事」と指弾、苦しむウクライナの人々や世界中で続く武力紛争のすべての犠牲者たちとの連帯を改めて表明し、平和を祈ると述べられた。
「23日は、ウクライナに対する全面戦争の3周年にあたります。全人類にとって、痛ましく恥ずべき出来事です!」
教皇は、ウクライナへのロシアによる全面侵攻から3周年を迎える前日、23日に発表された正午の祈りの説教原稿でこのように強く批判された。
教皇は今月14日に肺炎と診断され、ローマのジェメリ病院で治療を受けておられる。
説教原稿で教皇は、「殉教したウクライナの人々との連帯を新たにするとともに、世界のあらゆる武力紛争の犠牲者を思い起し、パレスチナ、イスラエル、中東全域、ミャンマー、キブ、スーダンにおける平和の実現を祈るように」と世界の人々に訴えられた。
また、教皇は、自身のために祈りを捧げてくれたすべての人々に感謝され、「この数日間、私は多くの愛情に満ちたメッセージを受け取りました。特に子供たちからの手紙や絵に感動しています」と述べた。そして、「世界中から寄せられたこの親密さ、そして慰めの祈りに感謝します!私は皆をマリアのとりなしに委ねます。私のために祈ってください」と世界の信者たちに願われた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)