☩「私たちを住まいとしてくださる主への信仰の喜びのうちに歩もう!」ー教皇、復活節第六主日の正午の祈りの説教で

(2025.5.25  Vatican News  Deborah Castellano Lubov)

   教皇レオ14世は25日、復活節第6主日のご自身にとって初の正午の祈りに先立つ説教で、神が私たちの手を取ってくださることを思い起こされ、悩まず、信仰の喜びのうちに歩むよう、信者たちに促された。

 説教の冒頭、教皇は、「つい数日前、私は皆さんの間で宣教を始めました。まず、皆さんが私に示してくださっている愛情に感謝します」とされ、さらに「皆さんの祈りと親密さによって、私を支えてくださるようお願いします」と希望された。Large crowds gathered in St Peter's Square for the Regina Coeli

 続けて教皇は、「主が私たちに呼びかけてくださるすべてのこと—人生の旅路であれ、信仰の旅路であれ—において、時に私たちは力不足を感じることがあります 」とされたうえで、今日のミサで読まれたヨハネ福音書でイエスが語られているように、「私たちは自分の力に頼ろうとせず、私たちを選んでくださった主の憐れみに頼るべきであり、聖霊が私たちを導き、すべてを教えてくださることを確信すべきだ、と福音は教えているのです 」と説かれた。

 そのうえで、「不安や苦悩の中にあっても、主が慰めと平安を与えてくださること」を信者たちに強調。「師イエスが亡くなる前夜、『神の国をどのように証しし続けることができるだろうか』と思い悩む使徒たちに、イエスは、聖霊の賜物を素晴らしい約束とともに告げられます―『私を愛する者は、私の言葉を守る。私の父はその人を愛され、父と私とはその人のところに行き、一緒に住む」と。

 このように、イエスは弟子たちをあらゆる不安や心配から解放し、「心を騒がせるな、恐れるな 」と励まされたが、イエスが使徒たちに告げられたように、「私たちも、主の愛のうちにとどまるなら、主ご自身が私たちのうちに住まわれます」と教皇は語られた。

 そして、「私たちの内に神が宿るのは、まさに聖霊の賜物であり、聖霊は私たちの手を取って、私たちが日常生活の中でさえ、神の臨在と親しさを体験し、神の住まいとすることを可能にしてくださるのです」と強調。「私たちの召命、私たちに委ねられている現実と人々、私たちが遂行する約束、そして教会における私たちの奉仕を通して、私たち一人ひとりが自信を持って、そのように言うことができるのは素晴らしいことです」と言われた。

 「主は私の内に住まわれる。主は聖霊をもって私に伴われ、私を啓発し、私を他者、社会、世界に対する主の愛の道具としてくださる… (そのことを念頭に置きながら)信仰の喜びのうちに歩みましょう。そして、主の愛をあらゆる場所に広めることに自分を捧げましょう」と、信者たちに呼びかけられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2025年5月25日