
(2024.1.13 Vatican News)

教皇フランシスコは13日午前、ローマ教区の司教座聖堂、ラテランの聖ヨハネ大聖堂で同教区の教皇代理司教、ドナーティス枢機卿はじめ教区司祭、修道司祭、終身助祭たち約800人と対話集会を持たれた。
慣例に従い非公開で行われた対話の中で、教皇は、ローマを「宣教の地」と考え、教区全体に福音宣教することが求められていること、人々から信頼される証しをすることの重要性を強調された。
*男女の結婚の秘跡の教義は変わらない
また、バチカン教理省が昨年12月に発表した祝福の司牧的意味に関する宣言「Fiducia supplicans」で同性愛者のカップルの祝福に触れた箇所が議論を呼んでいることに関連した質問に、教皇は「男女の間の結婚の秘跡に関する教義は変わっていない」ことを確認され、「人々は罪に定められるのではなく、祝福されているのです」と付言された。
また、アフリカ生まれの司祭から、この問題についての質問があったのに対し、教皇は「アフリカの文化はこの問題についての感性が異なるため、このような(同性愛者のカップルの)祝福は受け入れません。それは、アフリカ・マダガスカル司教会議(SECAM)会長のフリドリン・アンボンゴ枢機卿との間で明確にされました」と答えられた。
さらに、「多くの方が、この教会の文書(教理省の宣言「Fiducia supplicans」)をよく理解していません。よく耳を傾けることが求められます。論争には対処せねばなりませんが、隠ぺいされてはなりません」と注意された。
そして、参加した司祭たちにローマの司祭たちに対し、「いつも赦しなさい… 私はいつも赦しています。常に慈しみを持たなければなりません」と促された。
*終身助祭の役割とは
終身助祭の役割についての問いには、「いつも人々の中にいなければなりません。助けを求めている人に奉仕することです」と答えられた。
*説教に求められること
最後に教皇は、ミサ中の説教について、「説教は短く、7分から8分程度にし、端的で、神の言葉の真髄を捉えたものでなければなりません」と注文を付けられた。