☩「互いの話に耳を傾け合うことで紛争は避けられる」教皇、年間第13主日の正午の祈り

Pope Francis during the AngelusPope Francis during the Angelus  (VATICAN MEDIA Divisione Foto)

 

 

*互いの話に耳を傾け合おう

 続けて教皇は、「今日の日の福音で、主は、預言者たちを喜んで受け入れるように求めておられます」とされ、「重要なのは、それぞれが置かれた状況と与えられた使命に応じて神の言葉を伝える者である私たちが、互いを喜んで受け入れること。 自分が生活している場、家族、小教区、修道会、教会や社会の他の場で。そして聖霊は、神の聖なる民に預言の賜物を配っておられます。ですから、皆の声に耳を傾けるのは良いことなのです」と説かれた。

 そして、「重要な決断をする必要があるとき、まず祈り、聖霊を呼び求めるのは良いことですが、そのうえで、相手がどんなに”小さな人”であっても、誰もが語るべき重要なこと、分かち合うべき預言的賜物を持っていることを信じて、相手の話を聴き、言葉を交わすことです」と強調。

 説教の最後に、信徒たちに、「自分は相手から喜びをもって受け入れられている」と、人々に感じてもらえるようにすることを勧められ、「それは、相手に私たちが喜ぶようなことを言ってもらうためではなく、相手が『自分は受け入れられており、賜物として大切にされているのだ』と感じてもらえるようにするためです」と念を押され、「互いに理解し合いたいという心からの願いを持って、互いの話に耳を傾けることが、どれほど多くの紛争を回避し、解決できるかを、皆でよく考えましょう」と訴えられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年7月2日