☩「主の昇天は、私たちを父のもとへと導き、交わりと平和を築く」-教皇、「主の昇天」の祝日の正午の祈りで

(2026.5.17  Vatican News)

   教皇レオ14世は「主の昇天」の主日、17日の正午の祈りに先立つ説教で、聖ペトロ広場に集まった約2万人の信者たちに向けて、「キリストの全生涯が昇天への動きであり、その人間性は全世界を抱擁し包み込み、私たちを高め、贖ってくださる」と説かれた。。

*主の昇天は、遠い昔に起きたことではない、現実だ

 説教の始めに教皇は、「今日、世界中の多くの国で、主の昇天の祝日が祝われています… イエスが地上から引き上げられ天へと昇られたことは、この神秘が遠い昔に起こったこと、と考えるかもしれませんが、私たちは頭であるイエスと結びついた一つの体の肢体としてイエスと結ばれているので、このことは、極めて現実的なもの。なぜなら、主は私たちを御自身と共に引き寄せ、父との完全な交わりへと導いてくださるからです」と指摘。

 そして、キリストの全生涯が「昇天の営み」であり、主がその人間性を通じて「全世界を抱擁し、巻き込み、人間を罪深い状態から高め、あがなわれます」とされ、復活徹夜祭で語られたように、主は「かつて闇と不正と絶望があった場所に、光と赦しと希望をもたらし、それによって男女が、神の御子が死によって『私たちの死を滅ぼし、復活によって私たちの命を回復された』という、決定的な復活の勝利に到達できるようにされるのです」と強調された。

 

*主の昇天は、私たちを天の栄光へと引き寄せる

 教皇はさらに、主の昇天は私たちに「生きた絆」を語りかけ、私たちを「天の栄光へと引き寄せ、すでにこの人生において私たちの地平を高め広げ、私たちの思考、感情、行動のあり方を、神の御心の尺度により近づけるもの」とされ、「この昇天の道において、私たちは、自らの命と模範、教えを私たちに与えてくださったイエスを通じた道を認識するのです」と語られた。

 また教皇は、「天へと向かうこの昇天の道が、聖母マリアの生涯や、教会が普遍的な模範として示す聖人たちの生涯にも反映されています… 教皇フランシスコがしばしば語っておられたように、この模範は私たちの兄弟姉妹、すなわち身近な聖人たち―父、母、祖父母、あらゆる年齢や境遇の人々―の中に見出すことができる。彼らは喜びと献身をもって、福音に従って誠実に生きようと努力しているのです」と説かれた。

*そして、世界に交わりと平和の果実を広めていく

 説教の結びに教皇は、「互いの支えと祈りによって、私たちもまた、日々天へと昇っていくことを学ぶことができます… 聖パウロが語っているように、真実で、正義で、愛すべきものに目を向けることで、です。そして、洗礼によって授かった神の命は、絶えず私たちを高みへと、父のもとへと引き寄せ、私たちの内と周囲で成長し、世界に交わりと平和という貴重な果実を広めていくのです」と述べられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年5月17日