☩「中東での即時停戦を!国連平和維持軍を尊重するように」教皇、正午の祈りで

レバノンとイスラエルの国境地帯を監視する国連レバノン暫定軍 写真:2023年10月レバノンとイスラエルの国境地帯の「UN]と大書した監視所に立つ負傷した国連軍兵士 

(2024.10.13 バチカン放送)

 教皇フランシスコは13日の正午の祈りで、中東情勢に深い憂慮を示し、即時停戦を改めて呼びかけるとともに、国連平和維持軍の活動を尊重するよう願われた。

 「中東での出来事を憂慮をもって注視し続けています」とされた教皇は、「あらゆる前線での即時停戦と、平和のための外交と対話の道に努めるよう、関係国・組織の指導者たちに改めて訴えられた。

 そして、パレスチナ、イスラエル、レバノンで、紛争に巻き込まれている全て人々に精神的な寄り添いを示すとともに、国連平和維持軍の活動を尊重するよう願われた。

 さらに、紛争のすべての犠牲者、避難民、すぐに解放されるべき人質たちのために祈りつつ、「憎しみと復讐がもたらしている、この大きな無用の苦しみが早く終わること」を強く希望された。

 教皇は「戦争は人を惑わすものであり、戦争とは敗北です」と改めて強調。「それが平和をもたらすことも、安全をもたらすことも決してなく、すべての人、特に『自分を無敵だ』と信じている者にとっての敗北です」とされ、関係する指導者たちに「お願いです。もう止めてください」と訴えられた。

 また、ロシアによる侵略が続き、間もなく厳冬を迎えるウクライナ情勢にも憂慮され、「ウクライナの人々を凍死の危険から守り、無実の市民に対する攻撃を止めるように」と、関係国指導者たちに嘆願された。

 暴力に苦しんでいるハイチ国民についても、あらゆる形の暴力が止むよう祈り、人間の尊厳と権利を守りつつ、平和と和解の構築が行われるように、国際機関や関係国指導者たちに努力を促された。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年10月14日