(2025.6.1 Vatican News Linda Bordoni)
教皇レオ14世は1日、復活節第7主日の正午の祈りで、「家族、子供、祖父母、高齢者のための聖年」のためにバチカンに世界中から集まった131カ国の代表団に挨拶されるとともに、中東やウクライナ、その他の地域で戦争によって苦しみ続けている家族に思いを向けられ、「神の母が、私たちが平和の道を突き進むのを助けてくださいますように」と祈られた。
*信仰、希望、愛が家庭の中で増えるように
祈りに先立つ説教で教皇は、子供たちの存在と、子供たちがもたらす希望に特別な喜びを表しながら、家庭を「福音のメッセージが受け取られ、伝えられる小さな家庭教会」と表現された。そして、聖ヨハネ・パウロ二世の『家庭への手紙』(Gratissimam Sane)を引用し、「家庭は、創造主が被造世界を抱擁するのと同じ愛に、その起源があります 」とされ、「信仰と希望と愛が、家庭の中で常に増えますように 」と願われ、祖父母と高齢者に特別に感謝されて、 「真の信仰の模範であり、若い世代にインスピレーションを与える存在 」と讃えられた。
*主の昇天の祝いは、地上での旅のゴールを待ち望ませる
また教皇は、この日曜日に主の昇天が、世界の多くの地域で祝われていることにも注意を向けられ、「私たちの地上での旅路のゴールを待ち望ませる、美しい祝祭です」と述べられた。
*ポーランドの修道女14人の列福
5月31日にポーランドで行われた、クリストフォラ・クロムファスをはじめとする聖カタリナ修道会の14人のシスターの列福式についても言及。1945年、赤軍がポーランドに侵攻した際に殺害された彼女たちについて 「カトリック信仰に対する憎悪と恐怖の風潮が高まる中にあっても、彼女たちは病人や孤児への奉仕を続けた」と讃え、新たな福者である彼女たち殉教者の執り成しを 「神の国のために惜しみなく自らを捧げている世界中のすべての女性修道者たち 」に委ねられた。
*世界広報の日