A residential building in southern Beirut with upper floors hit by an Israeli strike on 24 September (AFP or licensors)
(2024.9.25 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
教皇フランシスコは25日、水曜恒例の一般謁見の最後に、レバノンでの情勢悪化を「容認できない」と、これ以上の悪化を食い止めるよう世界の指導者たちに訴えられるとともに、世界中で戦争で苦しんでいるすべての人々のために祈りを捧げるよう、世界の全ての人々に呼びかけられた。
教皇は、「レバノンから届いているニュースに悲しんでいます。ここ数日、激しい爆撃により多くの犠牲者と破壊がもたらされています… このような情勢悪化は容認できません」と述べ、暴力への転落を阻止するために「あらゆる努力」をするよう世界の指導者たちに求められた。
イスラエルによるヒズボラへの襲撃は、これまでに民間人や子供を含む 550 人以上の犠牲者を出している。
また教皇は、戦争で苦しむすべての人々のために祈り、再び戦争で荒廃したウクライナに目を向け、速やかな和平を祈るとともに、「戦争で苦しむすべての人々のために。苦難の中にあるウクライナ、ミャンマー、パレスチナ、イスラエル、スーダン、犠牲になったすべての人々を忘れないように。平和のために祈りましょう」と呼びかけられた。
そして、一般謁見に参加したポーランドの信者たちへのあいさつで、教皇はロシアの侵攻以来ウクライナを壊滅させてきた「戦争の悲劇」を、改めて思い起こされ、「神の助けを借りて、苦しみ、困窮し、希望を見出せない多くの人々を支えてください」と願われた。
*ベルギー、ルクセンブルク訪問を前に
最後に教皇は、26日から29日に予定されているルクセンブルク、ベルギー訪問について、「両国で新たな信仰の高まりの機会となるように」祈ってくれるよう、信者たちに求められた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)