(2024.11.24 Vatican News Francesca Sabatinelli) 1920年11月14日のビルマ最初の学生ストを記念
教皇フランシスコは24日、王であるキリストの祝日の正午の祈りに続いて、ミャンマーの人々を引き裂いている長期の紛争を取り上げ、「特に最も弱い立場にある子供、高齢者、病人、ロヒンギャ族を含む難民」を思い起こされ、同国をはじめ戦乱に苦しむウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノン、スーダンについても、皆が忘れることのないようにと、聖マルコ広場に集まった人々に呼びかけられるとともに、誠実で包括的な対話が、平和を達成するために必要であることを改めて強調された。
ミャンマーでは、毎年11月14日の国慶節を英国による統治下の1920年11月14日に学生たちが行った史上初のストを記念日としている。
教皇は「ミャンマーは、自国の独立への道を開いた最初の学生デモを記念しています。その今も、平和で民主的な時代が到来する見通しが、立たないこの国の現状を踏まえて、そこに住む全ての人々、特に現在も続く戦闘で苦しむ人々、最も弱い立場にある人々―子供、高齢者、病人、ロヒンギャ族を含む難民の人々に心からの同情を表明します」と述べられ、すべての関係者に対して、「武器を捨て、永続的な平和を確保できる、誠実で包括的な対話を始めるように」と訴えられた。
また、同じように紛争解決の展望が立たず、人々が苦しみ続けるウクライナ、パレスチナ、イスラエル、レバノン、スーダンの平和のためにも、引き続き熱心に祈るよう、全ての人に皆に求められた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)