☩「スーダン、ウクライナ… 暴力の連鎖を止め、外交に道を開けよ」-教皇、年間第19主日の正午の祈りに続けて

(2026.8.9 Vatican News  Kielce Gussie)

 教皇レオ14世は9日の正午の祈りに続けて、スーダン、ウクライナで続く暴力の応酬について懸念を表明され、「暴力をまき散らす者たちの改心」と、「増え続ける民間人の犠牲の終結」を訴えられた。A damaged interior view of the Agricultural Bank of Sudan after it was reportedly targeted by the Rapid Support Forces in el-Obeid on July 27, 2026

 この中で教皇はまず、政府軍と反政府組織の戦闘が激化するスーダン中部、エル・オベイドにおける民間人の犠牲について言及。すべての人々への精神的な連帯を表明するとともに、権力者に対し、「民間人のための人道回廊を確保」を強く求められた。また、世界の国々や国際機関に対し、「即時停戦を実現するための取り組み」を支援するよう呼びかけられた。(写真右は、天井に穴をあけられたスーダン銀行の建物)

 そして、世界の人々に、主が苦しむすべての人々を支え、守り、「暴力をまき散らす者たちの心を改めさせ、待ち望まれた平和を授けてくださるように」と祈るよう促された。

 国連は、エル・オベイドがスーダンにおける人道上の大惨事となる危険性がある、と警告している。数か月にわたる包囲の中で、ドローンによる攻撃が続き、性的暴力も増加し、食料、水、医療物資が底をついた、との報告が相次いでいる。(写真左」エル・オベイド近郊で、食料援助に群がる子供たち)

Sudanese children trying to get leftover food from an empty pot in a camp for displaced people near the city of el-Obeid

 エル・オベイドは、スーダン中部の戦略的回廊沿い、同国西部のダルフール地域へと続く道路上に位置する要衝で、政府軍と反政府組織が確保を目指し、戦闘を激化させているのだ。

 3年にわたる紛争が続くスーダンでは、全土で1400万人以上が避難を余儀なくされ、数百万人が飢餓に苦しんでいる。

 教皇はまた、ロシアによるウクライナ軍事侵攻が今も続く中で、「多くの罪のない命が失われ、人々が負傷している」ことに改めて注意を向けられ、「悲劇的な出

Ukrainian rescuers work at the site of a Russian strike on a residential area in downtown Odesa, Ukraine, August 9, 2026

来事が単に続いているだけでなく、増え続けている。その結果、民間人の犠牲者が増加している」ことを強く嘆かれ、「私は、犠牲者の家族、負傷者、そして現在進行中の紛争によって苦しんでいるすべての人たちと共にいます」と強調。(写真右:ウクライナのオデッサ市街でロシアに攻撃された建物の消火に当たる人々)

 そのうえで、教皇は、「国際人道法が尊重され、双方の当事者が民間人を標的とする攻撃を停止するように… 戦争はさらなる戦争を生み出し、計り知れない苦しみをもたらすだけです。今こそ、暴力の連鎖を止め、外交と対話のための道を開き、平和への道を切り開く時です」と訴えられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2026年8月9日