☩「スロバキアが平和と統合のメッセージとなるように」教皇、政府要人、各界代表に

(2021.9.13 バチカン放送)

    東欧二か国を訪問中の教皇フランシスコは12日午後、ハンガリーからスロバキア入りされ、13日、同国の首都ブラチスラバで、政府要人、各界代表らと会見された。

 教皇は13日午前、ブラチスラバ市内の大統領官邸を訪問、ズザナ・チャプトヴァー大統領の出迎えを受け、共に公式の歓迎式典に臨まれた後、大統領と個人的に会談を持たれ、さらに官邸の庭園でスロバキアの政府要人、各界代表、同国駐在外交団とお会いになった。

 教皇は挨拶で、「欧州の奥深くに深く根を下ろした若いが古い歴史を持つ国、スロバキア」を巡礼者として訪れた喜びを表され、「欧州の『中間の地』であるスロバキアの歴史は、『欧州の心臓部の平和のメッセージ』となるよう呼んでいます」、さらに「スロバキアの国旗からスラブ民族の兄弟性が伝わるように。まさに兄弟愛こそが、特に新型コロナの世界的大感染を克服し、再出発を願う今日、必要とされているもの」と強調。

 そして、「世界が緊密につながり合い、いわば皆が『中間の地』に住んでいる今日、求められるものは、経済復興だけでなく、平和と統合、連帯なのです」と説かれた。

 また、パンと塩を訪問者に差し出す、スラブ文化の伝統的もてなしを取り上げ、そこに福音的な意味を見出されて、「パンは、神が私たちの間におられるために選ばれたものであり、聖書はそれを貯めずに、分かち合うように求めています。真の豊かさとは、自分の持ち分を増やすことではなく、周りの人と平等に分け合うことにあるのだ、と教えているのです」と語られた。

 さらに、塩は、イエスが「あなたがたは地の塩である」(マタイ福音書5章13節)と説いておられるように、「塩は味を与えるもの。塩がなければ生活は味のないものになってしまいます」とされ、「人々が平和のうちに共存していくためには、効率的・組織的な仕組みがあるだけでは足りません。『連帯の味』が必要なのです」と訴えられた。

 挨拶の最後で教皇は、新型コロナウイルスの大感染という試練を「自分たちの生き方を見直すように、との呼びかけとして受け止め、未来の構築のために積極的に取り組んでいくように」とスロバキア国民を励まされた。

(編集「カトリック・あい」)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年9月13日