☩「どの戦争も”敗北”だ!」教皇、イスラエルとパレスチナに戦闘停止を求める

The aftermath of a rocket attack that struck the Israeli city of AshkelonThe aftermath of a rocket attack that struck the Israeli city of Ashkelon  (ANSA)

 教皇フランシスコは8日の正午の祈りで、突然の残忍な暴力に見舞われ多くの死傷者を出したイスラエルの状況に憂慮と悲しみを表し、テロリズムと戦争は無実の人々の死と苦しみ以外何ももたらさない」「どの戦争も”敗北だ」と批判するとともに、イスラエルとパレスチナ間の平和を訴えられた。

 パレスチナのハマスのイスラエルへの大規模攻撃で始まり、イスラエル側が反撃している戦争で、すでに双方合わせて1000人以上の死者が出ている(日本時間9日朝現在=「カトリック・あい」)。

 教皇は犠牲者の遺族たちに心から哀悼の意を表されるとともに、亡くなった方々、また今恐怖と不安の中にあるすべての人々のために祈られた。

 「攻撃を止め、武器を収め、テロリズムと戦争は何の解決もたらさず、ただそこにあるのは多くの無実の人々の死と苦しみだけであることを知って欲しい」「戦争は一つの敗北です。どの戦争も敗北です!」

 このように話した教皇は、イスラエルとパレスチナ間の平和を祈るよう、すべての人に求められた。

 また、カトリック教会の伝統として、10月は宣教とロザリオの祈りに捧げられていることに言及しつつ、教皇は、「戦争と紛争によって傷つけられた世界の多くの国々に平和の賜物があるよう、ロザリオの祈りを通して聖母の取り次ぎを絶えず祈り続けよう」と呼び掛けられた。

 そして、教皇は、日々苦しみを生きているウクライナの人々を忘れないようにと、信者らに呼びかけられた。

(編集「カトリック・あい」)

 

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2023年10月8日