☩「お年寄りたちのために、何ができるか考えよう」―7月23日「祖父母と高齢者のための世界祈願日」に向けて

 

お年寄りたちと話す教皇フランシスコお年寄りたちと話す教皇フランシスコ  (Vatican Media)

 7月23日(日)に記念される「第3回祖父母と高齢者のための世界祈願日」のための教皇フランシスコのメッセージが15日、発表された。

 2023年度「祖父母と高齢者のための世界祈願日」のテーマは、「その憐れみは代々に限りなく」(ルカ福音書1章50節)。

 今年8月に迫った「世界青年の日(ワールドユースデー)リスボン大会」を背景に、教皇はメッセージの中で、「マリアの賛歌」(マニフィカト)で歌われるこの言葉を通し、若いマリアと年取った親戚エリザベトとの出会い(参照 ルカ福音書1章39-56節)を取り上げられた。

 「マリアに降った聖霊が、世代から世代へと広がる神の憐れみを高らかに宣言させたように、聖霊は異なる世代間のあらゆる出会いを祝福し見守っています」とされ、「神は、マリアがエリザベトにしたように、若者がお年寄りの心を喜ばせると同時に、年配者たちの経験に満ちた叡智からくみ取るように、そして、何よりも、お年寄りたちを一人にしないように、と願っておられます」と説かれた。

 そして、「若いマリアと年老いたエリザベトの出会いの中で、神は御自身の未来を贈られています… マリアの旅とエリザベトのもてなしは、救いの啓示に扉を開き、彼女たちの抱擁を通して、神の憐れみは人類の歴史に穏やかな喜びと共に流れ込みました」と語られ、「目を閉じて、神の若き御母と洗礼者聖ヨハネの年配の母の抱擁を想像し、内的な輝けるイコンとして魂の中にとどめるように」と信徒たちに勧められ。「祖父母やお年寄りたちを抱擁するために、自分に何ができるか、具体的に考えるように」と願われた。

 さらに8月に開かれる「世界青年の日・リスボン大会」に言及され、大会への準備をしている若者たち、あるいは自分の置かれた場所から同大会に心を合わせる若者たちに、「大会前に祖父母や一人暮らしの高齢者を訪問するように。お年寄りたちの祈りは、皆さんを守るでしょう」と呼び掛けられた。またお年寄りたちに、「『世界青年の日大会』を祝おうとしている若者たちを、祈りと共に見守って欲しい」と希望された。

(編集「カトリック・あい」)

 

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2023年6月17日