(2023.11.6 Vatican News Francesca Merlo)
教皇フランシスコが6日、バチカンのパウロ6世ホールで開かれた「子供たちと教皇との出会い」で、「少年少女から学ぼう」をテーマに世界84か国から集まった7500人の子供たちと会見され、喜びと笑いのひとときを共にされた。
あいさつで教皇はまず、子供たちに同行した人々、ホセ・トレンティーノ枢機卿や文化教育局関係者、エンツォ・フォルトゥナート神父を含むイベントの主催者、そして、このイベントの開催に貢献したすべての家族や組織に感謝された。
そして、この会合のテーマである「少年少女から学ぼう」を取り上げ、子供たちは世界に貴重な教訓を提供し続けていることから、子供たちから学ぶことの重要性を指摘。子供たちが、その「純朴さの中にある命の素晴らしさ」と「共ににいることの喜び」という神からのたいせつな二つの贈り物をどのように体現しているか、を説明され、 「私たち大人は、あなたがたから学ぶ必要があります」と強調された。
そのうえで、子供たちに、「あなたがたに会うたびに、いつも新しいことを教えてもらえるので、私はいつも幸せです…」とされたうえで、「人生は贈り物です!神は、私たちを愛してくださっています!私たちは皆、兄弟姉妹です!」と声を上げるように促された。
教皇はさらに、世界各地から集まったこの子供たちの集まりは、「まさにイエスが用意された『大きな家』での兄弟姉妹の再会であり、普遍的な教会がすべての人を受け入れることを象徴していまする」と述べられ、「子供たちがどこの出身であっても、常に歓迎され、愛され、受け入れられている、と感じられる環境を作り出すことの重要性」を強調された。
教皇は、「この会場に集まった子供たちの皆さん一人一人と直接挨拶したいのですが、人数が多いので難しい」としつつ、「私の言葉と祝福を、ここにいるあなたがた子供たちすべてに、そして、あなたがた通して世界中の子供たちに届けます」と語られ、さらに、戦争、飢餓、病気、気候変動、貧困で苦しんでいる子供たちへの愛と同情を、参加者全員と分かち合われた。
あいさつの最後に教皇は、会合に参加した子供たちに、「あなたがたの命は、神からの素晴らしい贈り物であり、神はあなたがたを心から愛しておられること、そして、皆が共にいて言葉を交わし、分かち合い、与え合うことが、素晴らしい経験であることを、いつも忘れないように」と励まされた。そして、「聖母マリアに祈りなさい。そうすれば 「聖母があなたを助けてくださいます。いつも聖母マリアに祈りなさい」 と促された。さらに、子供たちに、環境への配慮や世界で良いことを行う方法などについて、分からないことがあったら、積極的に質問するように求められた。