(2027.7.28 バチカン放送)
カトリック教会の「第4回祖父母と高齢者のための世界祈願日」が28日、世界中で記念された(日本の教会は9月15日)。教皇フランシスコは同日の正午の祈りで、今年の祈願日のテーマ「老いの日にも、見放さないでください」(詩編71章9節参照)を紹介され、「『高齢者を見放す』という、悲しむべき現実を、決して当たり前のことにしてはなりません」と強調された。
教皇は、特にこの夏の日々は「多くのお年寄りたちにとって、孤独は耐えがたい重荷になりがちです」と指摘。
この日記念された「祖父母と高齢者のための世界祈願日」は、「『私を見放さないでください』というお年寄りたちの声に耳を傾け、その声に対して『私はあなたを見放すことはありません』と答えるように、私たちに求めています」と語られた。
そして、「孫と祖父母、若者とお年寄りとの絆を強めるように」と信者たちに勧められた教皇は、「『高齢者たちの孤独』に『ノー』と言いましょう!」とアピール。「私たちの未来は、祖父母と孫たちが共に生きることをいかに学ぶかにかかっています… お年寄りたちを忘れてはなりません」と強調された。
(編集「カトリック・あい」)