☩「『愛の革命』を家庭から始めよう」教皇、ダブリンで夫婦たちとの出会い

(2018.8.25 バチカン放送)カトリック教会の「世界家庭大会」のためアイルランドを訪問されている教皇フランシスコは25日午後、ダブリンの聖マリア臨時司教座聖堂で夫婦たちとの出会いを持たれた。アイルランド到着初日の25日は、午前中に大統領、首相はじめ各界要人と会見され、午後から「家庭」をテーマにした教会関係の行事に入られた。

 聖マリア臨時司教座聖堂での出会いで、教皇は、若い人々を中心に多くの夫婦とお会いになり、家庭の喜びや試練を語る彼らの声に耳を傾けられた。若い夫婦が多く参加しているのをご覧になって、「今の若い人は結婚したがらないと聞きますが、皆さんを見ていると、それは本当ではないようです。結婚して、人生を分かち合うことは、素晴らしいことです」と喜ばれた。そして、「赤ちゃんの泣き声に『未来の希望』を示すと同時に、お年寄りの夫婦の『知恵』に学び、家族のルーツを大切にするように」と勧められた。

 参加者からの「今の時代に、永続する貴重なものなどあるのでしょうか」という問いに対し、「暫定的な文化を生きる私たちは、現実に一生続くものに対して慣れていません」と話され、夫婦が「一生」と誓った愛も「愛を育てる努力をしないと長続きしないのです」とし、さらに「『一生をかけて』とは『一生をかけて愛を育てる』ということ。なぜなら、『愛は暫定的ではない』からです」と説かれた。

 また、キリスト者の男女は「結婚の絆を結ぶ時、神の恵みのもとに、自由意思をもって、忠実で継続する愛を互いに与え合い、彼らの一致は秘跡に高められます」と語り、「イエスは常に夫婦を見守り、忠実と不解消性のうちに互いを与え合う、その一生を支え」「夫婦にとってイエスは、試練の時の砦です」と強調された。。

 最後に、教皇は「家庭が他の弱い人々に連帯を示し、子どもたちに愛徳の業を伝えることの重要性」を指摘され、「エゴイズムと自己優先の吹き荒れる現代にあって、世界は『愛の革命』を必要としています。この革命を、皆さん自身と皆さんの家庭から始めてください」と夫婦たちに促された。

(編集「カトリック・あい」)

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2018年8月26日