(2023.12.3 Vatican News Francesca Merlo)
教皇フランシスコは3日、ドバイでの「COP28 Faith Pavilion」の除幕式に向けてビデオメッセージを送られ、その中で「創造と平和の重視を促進する同盟」の必要性を強調された。
ビデオメッセージで教皇は、健康上の理由でCOP28に出席できなかったことを遺憾に思う、と前置きされたうえで、国連の気候変動会議の中で初めて宗教的なパビリオンが立てられたことの意義について、「このパビリオンは、共に働く意欲を示しています」と語られた。
そして、「今日、世界は、誰にも反対しない、すべての人を支持する同盟を必要としている。諸宗教には、異なる宗教、文化の罠に陥ることのなく、良い模範を提供することが緊急に求められている。そして、必要なのは、個人や一つの集団の利益のためでなく、私たちの世界の利益のために、共に働くことです」と強調され、現在の最重要の課題は「平和と気候」と指摘された。。
さらに教皇は、すべての宗教の代表者たちに、すべての人の模範となり、「持続可能で敬意に満ちたライフスタイルを証しすることによって、変化が可能であること」を示すように求められ、また「各国の指導者たちに、私たちの『共通の家』を守るように促しましょう」と呼び掛けられた。
最後に、教皇は、被造物を保護し、私たちの『共通の家』を守るように、常に「平和に生きる」ことを追求するように、すべての人を促された。
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教皇は、このFaith Pavilionの除幕式の行事の一環として行われた統一信仰宣言文に、宗教指導者たち、多くの信仰団体の代表者たちと共に、署名された。宣言文は、
信仰パビリオンの就任式の一環として、教皇フランシスはまた、統一された信仰宣言に署名し、宗教の指導者と信仰のホストからの代表者に加わりました。宣言は、世界的に“気候の正義”を鼓舞するために、諸宗教や信仰を持つ共同体、機関を合わせた影響力を役立てようとする狙いがある。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)