☩「『セウタ』の憂慮すべき状況を懸念しつつ注視している」教皇、正午の祈りで

Pope Leo during the Sunday Angelus at the Vatican

(2026.8.2 Vatican News   Deborah Castellano Lubov)

 教皇レオ14世は2日の正午の祈りの後、北アフリカのスペイン領セウタで起きている深刻な移民危機について懸念を表明。また、改めて世界中の戦争の終結を祈り、今週末に予定される「アッシジの赦し」の霊的な恵みについて語られた。

 ロイター通信が2日午後報じたところによると、7月31日以降、隣接するモロッコから陸路と海路で約5万人がセウタに流入。国境へのフェンスの設置で、4万8000人以上が48時​間以内にモロッコへ戻り、事態はほぼ収束したが、防波堤やフェンスを越えようとして溺死や圧死で少なくとも67人が亡くなった。

 突然の大量の人々のセウタへの流入は、経済的困窮を背景に、交流サイト(SNS)​上に広まった​スペインの移⁠民送還方針に関する誤ったうわさが後押ししたとみられ、スペイン政府は、人身売買組織が脆弱な立場の移​民を利用⁠してうわさを流した、と非難している。

 教皇は、この事態に対して、「セウタにおける憂慮すべき状況を懸念をもって注視しています。『アフリカの聖母』の取り次ぎを通じて、平和、安定、そして正義をもたらす解決策が見出されるよう神に祈っています」と語られた。

 続けて教皇は、ウクライナや中東など、戦争によって苦しむ地域のすべての人々への思いを馳せられ、「平和のために祈り続けましょう。世界中の戦争が終わり、紛争に対する外交的な解決策が見出されるように」と信者たちに促された。

 特に、敵対行為の犠牲者、とりわけ「最も弱く、無防備な人々」を心に留め、子どもや高齢者、病人のために祈りを捧げられ、「主が、苦しむ人々を慰め、助けと慰めをもたらすすべての人々の働きを祝福してくださるように」と祈られた。

*「アッシジの赦し」今週末に

 最後に、教皇はこの週末に行われる「アッシジの赦し」の行事を取り上げ、信者たちに「この偉大な霊的賜物に感謝し、それを大切にするように」と呼びかけられた。

 「アッシジの赦し」は、伝統的にアッシジの聖フランシスコに由来する全免償の儀式であり、和解の秘跡と聖体の秘跡を受け、教区教会またはフランシスコ会の教会を訪れ、使徒信条と主の祈りを唱え、教皇とその意向のために祈ることで得られる。

 起源は1216年に遡り、当時、アッシジにある聖フランシスコが建てた小さな礼拝堂「ポルツィウンコラ」で、イエス・キリスト、聖母マリア、そして天使たちが聖フランシスコの前に現れ、イエスが「魂の救いのために何を望むか」と尋ねると、フランシスコは、この礼拝堂に入るすべての人々に完全免罪を授けてくだささい、と願った。その後、この免罪は、8月1日または2日に教区教会やフランシスコ会教会を訪れるすべての人に広げられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2026年8月3日