(2026.9.23 Vatican News Christopher Wells)
23日のの水曜恒例一般謁見で、教皇レオ14世は「第二バチカン公会議を学び直す」連続講話で、『現代世界憲章』についての4回目の考察で、第三章「世界における人間活動」を取り上げ、「人類がその可能性を伸ばし、神の助けを借りて、より良い未来を築くために協力できるよう、『知識と技術というパン』を分かち合うよう私たちに呼びかけています」と説かれた。
現代世界憲章は、「世界における人間の活動、ひいては技術的・社会的・科学的進歩の価値とは何か」という「根本的な」問いを扱っている。教皇は、今回の講話で、「人間こそが進歩の主体。自由と知性を通じて社会を前進させるのです」と強調。
科学技術の進歩が神との関係を弱めるものと見なす現代の偏見を嘆かれ、「『ポスト・キリスト教的人文主義思想』では、人間と神は対立関係にあるかのように描かれている。人間は自らの知識、自由、進歩を主張するために、神から自立しなければならない、と考えられています… しかし、そのような否定は、人間の超越的な価値を肯定する可能性を失う結果を招く」と批判された。
*神が創造物を人の手に委ねたのは、賢明な活動を通じて完成へと導くため
これに対して、現代世界憲章は第三章で、キリスト教徒が自らの労働によって創造主の業を展開し、同胞の利益に配慮し、個人の勤勉さによって歴史における神の計画の実現に寄与していると考えられる、と明言しており、「神は、まだin statu viae―すなわち、旅の途中、成長の過程にある―創造物を男女の手に委ねた。それは、人が賢明な活動を通じて、それを完成へと導くためです」と教皇は語られた。
そして、この考えを「受肉の神秘」と結びつけ、「人類は……神との出会いによって吸収されたり無効化されたりすることはなく、むしろその全体が受け入れられ、キリストにおいて、自由かつ能動的な存在であり続けるのです… この観点から、重要な真理が浮かび上がります。神と出会うために、人間は地上の召命を放棄してはならず、日々の仕事を全うし、それを聖化することで、自らの召命を完全に生きることができるのです」と強調。
「すべての人間と同様に、キリスト教徒もまた『人間の都』を築き上げるために働く。これは『神の国』の発展と区別する必要があるが、人間社会の建設における進歩が、神の国にとって極めて重要な関心事であることも、憲章は指摘している」とも述べられた。
*『真の人間の進歩』であるため愛に導かれる必要
講話の最後に、教皇は、「技術的・科学的な進歩が『真の人間の進歩』であるためには、愛に導かれることが必要。そうして初めて、常に人間の尊厳に奉仕し、すべての人々、とりわけ最も恵まれない人々の生活条件を向上させることができるです」と強調された。
そして、「第二バチカン公会議は、『知識と技術というパン』を分かち合い、あらゆる個人や民族がその可能性を伸ばし、神の助けを借りて共に、より良い未来を築くことができるようにと、私たちに呼びかけているのです」と結論付けられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)