
(2026.5.13 Vatican News Isabella H. de Carvalho)
教皇レオ14世は13日の水曜恒例一般謁見で、連続講話「第二バチカン公会議を学び直す」に先立って、この日が「ファティマの聖母の祝日」にあたることを取り上げ、「聖母マリアが教会共同体の模範であり、一員であり、母である」ことを強調。「聖母は、すべての信徒に教会を愛し、仕えることを教えています」と語られた。
講話の冒頭で教皇は、「教会の神秘は、聖母マリアにも反映されています。神の民は、彼女の中に、自らの起源、模範、そして故郷を見出します… そして何よりも、何よりも、聖母の中に自らの原型、すなわち教会が召されるべき姿の理想像を認めるのです」と指摘。信者たちに対して、「聖母の取り次ぎを通して、その模範によって私たちに求められていることに応えることができるよう、聖母に助けを求めるように」と促された。
*マリアは教会共同体の優れた一員、全教会の母
そして、これまで連続講話で取り上げて来た教会憲章に移られ、最終章の第8章(キリストと教会の神秘の中の神の母、聖なる処女マリアについて)が聖母マリアに焦点を当てていることに注目され、次のように自問するよう勧められた。
「自分は、謙虚で積極的な信仰をもって、教会の一員としての生き方を実践しているだろうか?」「教会の中に、神の無限の愛に応えるために神が私に与えてくださった契約の共同体を見出しているだろうか?」「神から与えられた牧者たちに従順であり、教会の生きた一部であると実感しているだろうか?」「自分は、マリアを模範として、また教会の傑出した一員であり母として仰ぎ、彼女の御子への忠実な弟子となるよう、彼女に助けを求めているだろうか?」。
そのうえで、教皇は、『教会憲章』の第8章が、私たちに、マリアを「全教会共同体の模範であり、卓越した構成員であり、母である」と認めるよう促している、とされ、「神の恵みによって形作られ、信仰と『処女の愛』によってイエスを受け入れたマリアは、教会が召されている姿の完全な模範、すなわち、主の御言葉による被造物であり、聖霊の働きに従順に導かれて生まれた神の子らの母なのです」と説かれた。
さらに、マリアが「信者たる者の中でもとりわけ傑出した存在」であり、神の神秘に対して無条件に心を開いていたことから、彼女が「教会共同体の優れた一員」であること、また、キリストにおいて「子供たちを産み出す」存在であり、すべての信徒が「聞き入れられ、守られ、愛されているという確信を持って、子としての信頼をもって彼女にすがることができる」ことから、「全教会の母」であることを強調された。
*神秘の象徴であるマリア
続いて教皇は、聖母マリアを「a woman who is the icon of the Mystery(神秘の象徴である女性)」と定義することで、これら三つの特徴を要約できる、とされ、「女性」という言葉が、イエスの母となることを許された「このイスラエルの若い娘の歴史的現実」をいかに際立たせているか、を強調。
そして「icon(象徴)」という言葉は、「彼女において、神の無償の選びと、彼女自身の神への信仰に基づく自由な同意とが、ともに輝き出ていることを、示している。マリアは『神秘』、すなわち、これまで隠されていたが、今やイエス・キリストにおいてその全貌が明らかにされた『神の救いの計画』の象徴である女性なのです」と語られた。
*私たちすべての中に教会への愛が深まりますように
教皇はまた、「公会議は、贖いの業において聖母マリアに与えられた唯一無二の地位について、私たちに明確な教えを残してくれました」とされ、「救いの唯一の仲介者はイエス・キリストであり、その母は、信者たちがキリストと直接結ばれるよう助けるのです」と教会憲章の箇所を引用して説明された。
講話の最後に教皇は、「教会において、完全に生きる恵みを、すべての人に与えてくださるように」と聖霊に祈りを捧げられ、「教会憲章について深く考察した今、聖母にこの賜物を私たちのために取り成してくださるよう願いましょう。すなわち、聖母教会への愛が私たちすべての中で深まるように」と信者たちに促された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)