(2025.1.29 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
教皇フランシスコは29日、水曜恒例の一般謁見で、聖年にあたっての連続講話「イエス・キリスト、私たちの希望」を続けられ、今回は、聖ヨセフについて考察。信頼、寛容、そして愛の模範としてこの偉大な聖人に目を向けるよう、信者たちに呼びかけられた。
教皇はまず、マタイ福音書に記されているように、神の救済計画の実現におけるヨセフの役割が夢の中で知らされたこと、そして、当初は疑いを持っていたものの、ヨセフは、さらなる証拠を求めず、大きな信仰と信頼を持って、神の御子のため、家庭を築くためにマリアを妻に迎えることを決意したことを思い起こされた。
…ヨセフが眠っていると、「ダビデの子ヨセフ、恐れずマリアを妻に迎えなさい。マリアに宿った子は聖霊の働きによるのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」(マタイ福音書1章20-21節)。
教皇は、「このような知らせに、ヨセフがさらなる証拠を求めようとせず、神を信頼し、神が自分の人生と婚約者の人生に抱いている夢を受け入れました」とされ、「こうして彼は、神の約束を信仰、希望、愛をもって生きることを知る者の恵みの中に入ります」と説かれた。
そして、ヨセフがこのすべてにおいて、何も言わず、ただ信じたことに注意を向け、「彼は、そのことを『無駄口』で表現するのではなく、具体的な行動で示したのです」と強調された。
教皇はこのことを念頭に、「キリストと、キリストが私たちに用意している計画を、自分の人生に受け入れる」という聖ヨセフの模範を、皆が見習うよう、求められた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)