・Sr.阿部のバンコク通信㊱アサンプション大聖堂…100余の歴史持つ市内の教会巡り

   友人達10人で、バンコク市内の100年余の歴史を持つ教会巡りをしました。

 アサンプションカテドラル(写真右下)でミサに与り、次いでロザリオ教会(左下)、サンタクルス教会と。古い市街地区を流れるチャオプラヤー川畔に、舟で往来ができるように建っていました。 

  タイのカトリック教会は創設350周年を迎えましたが、それ以前にシャム王国(タイ)はフランシスコ•ザビエル自身により、宣教の意向が書簡に記された地でした、中国にもタイにも辿り着くことなく、1552年ザビエル帰天。タイの教会はこの事実を大事に記録 しています。

  アユタヤ王朝(1351-1767)ナライ王時代(確かな記録は1662年~)ポルトガル、スペイン、フランスから宣教師が来泰。聖座が正式に教会設立を承認したのは1669年6月4日でした

   度重なるビルマ軍の侵攻により1769年、アユタヤ陥落。タイ側で戦ったポルトガル人と共にカトリック信徒のグループも破れて南下移動し、王の好意で地所が与えられ、1769年ロザリ教会(現教会1897年)、1770年サンタクロス教会(現教会1916年)、チャオプラヤー川の東岸と西岸に建立し安住しました。時はアユタヤ王朝に次ぐトンブリ王朝。

 次いで1821年フランス人宣教師によりアサンプション小聖堂建立(大戦で損傷)、1919年に現在のカテドラルが完成… 教会界隈にも当時の人々を偲ばせるものがありました。ポルトガルの焼き菓子とか... 美味しい珈琲をいただきながら、当時の館を偲ばせるカフェで語らいながら、いい時を過ごしました。

  歴史を刻み、人々と共に生きる信仰者の営みが、其々の教会に染み込んでいました。黒光りした祈祷台で祈りながら「主よ、私の信じる人生を、日々精一杯生きたいです」と。

(阿部羊子=あべ・ようこ=バンコク在住、聖パウロ女子修道会会員)

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2019年10月1日