Sr阿部のバンコク通信③プーミポン国王亡くなる

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プーミポン国王亡くなる・カトリック教会も追悼

ラマ9世プーミポン・アドンヤデー国王様が88歳の生涯を終え、10月13日、国民の祈りに見送られながら天に召されました。翌日、ご遺体は王宮エメラルド寺院へ、悲しみに涙する人々が道に溢れる中。どれほど慕われ愛されたお方か、人々の悲しむ姿に胸打たれました。


70年の在位にあり、終始国民を思い尽された国王様のご生涯が全てのチャンネルから放映され、電光掲示板はご冥福を願う祈り、全TV番組はモノクロに一変しました。


国王様は訪問する先々の地図を広げ、各地の問題を調べ解決策を考えるのが常で、それも夜分にラジオを聴きながら、自室の地べたに座り込んで。国民間の争いが尋常でなくなれば両陣営に和解を呼びかけ、人々の衣食住に心を配り、どの信仰信条も大事にし、真に国民の幸せと平和を願う方。経済危機にあっては、贅沢を控え必要なもので事足りる生活をするようにと励まし、自らも実践する。


全カトリックの教会では、9日間のミサと追悼の祈りが捧げられ、私も喪服姿の信徒に混じり、黒いリボンを制服の肩に付けて与りました。朗読された真福八端は、主が国王様を招く花道のように感じられ鳥肌がたちました。国王様のご安息とタイ国の安泰を心から願う日々です。

(写真は私の所属するセントマイケル教会と国王様の遺影)

(阿部羊子=あべ・ようこ=バンコク在住、聖パウロ女子修道会会員)

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2016年11月1日 | カテゴリー :