・菊地大司教の日記㉟開かれ、生き生きした教会へ、若者たちに期待

2018年10月31日 (水)

日曜日は清瀬教会、小平教会、そして師イエズス修道会修道院へ

 10月28日の日曜日は、清瀬教会を訪問し、10時の主日のミサを、主任司祭の伊藤淳神父と一緒に捧げました。

Kiyose1802 もちろん聖堂に一杯の信徒の方々が集まり祈りをともにしてくださったことは大きなよろこびですが、同時に侍者をしてくれた『少年・少女』が10名もいたことに、ちょっと感動。これからも、楽しく教会に通い続けてくれることを、期待してます。

 また、清瀬教会にも長年にわたってフィリピン出身信徒のグループがあり、みなと一緒に協力しながら共同体を育てている姿が印象的でした。

 カトリック教会は、日本において、「日本人の教会」や「フィリピン人の教会」など「○○人の教会」を生み出さないようにしたいと思っています。なぜなら私たちの教会は、「一つの教会」です。キリストの教会です。信仰は一つ、洗礼は一つ。同じキリストの元に集まっている教会です。

 日本に生まれた人も、海外からやってきた人も、同じ神を信じ、同じキリストの名の下に集まるとき、おなじように安心して心やすく、信仰生活を歩めるようにすることが重要だと思います。ですから教会は、もちろん不安定な立場にあり、文化の違いに戸惑う人たちに手を差し伸べますが、同時に、同じいつくしみの心を持って、日本に生まれた多くの人たちの生きる困難さにも寄り添い手を差し伸べる存在でありたいと思います。

 ちょうどバチカンでは若者をテーマにした世界司教会議(シノドス)が終了しました。最終文書が中央協議会でいずれ翻訳されますが、参加された勝谷司教からも様々な発信が始まることが期待されます。これからの次代を担う青年たちが、文化や国籍の違いを乗り越え、外にも内に心を配りながら教会共同体を生かしていくように、失敗を恐れず歩み始めることを期待しています。

 11月4日には青年たちの集まりがイエスのカリタス会を会場に行われ、これには主に日本人共同体の青年たちが集まります。そして11月18日にはCTIC主催で、国際青年の集いがカテドラルで行われます。近い将来、この二つが合同して、一緒に歩みを初めてくれることを、心から願っています。

Kiyose1812 清瀬教会では、ミサ後に30分間お話をさせていただき、その後30分間の質疑応答をいたしました。時間があれば、ほかの教会を訪問したときにも(堅信式など行事がないときには)こういう質疑応答の時間も持ちたいと思います。

 そしてその後は懇親会。準備してくださった皆さん、ありがとうございます。

 この日は、清瀬教会からの帰り、お隣の小平教会へちょっと立ち寄りました。ちょうどサンマを焼く集まり中。おいしいサンマをいただきました。ごちそうさま。小池神父様が率先してサンマやらなにやら、バーベキュー係のように働く姿が光ってました。

 そしてそのまま、米軍の横田基地の横を通過して八王子へ。

Pieta 八王子にある、師イエズス修道会の日本管区本部修道院へ。この日が会のお祝いの日だと言うことで、管区本部と、その隣にある修道院のシスター方があつまり、午後4時半からミサ。ミサ後は一緒に夕食をいただき、シスター方からの合唱の歓迎もありました。

 今更言うまでもなく、師イエズス修道会のシスター方は御聖体の前での祈りとともに、典礼のために奉仕してくださるカリスマで、教会関係者なら必ずお世話になる典礼用品店「ピエタ」を運営しておられます。シスター方の使徒職に、感謝します。今月10月は、東京教区のために取りなしの祈りをしていただきました。感謝。

(菊地功=きくち・いさお=東京大司教)(「司教の日記」より許可を得て転載)

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2018年11月2日