・「一人でも多くの青年が司祭の道を歩んでくれるように」菊地大司教の「司教の日記」より

 緊急事態宣言が解除となり、ミサの公開が再開しましたが、その直後の最初の堅信式が、10月3日に町田教会(主任司祭は林神父様)で行われ、17名の方が堅信の秘跡を受けられました。おめでとうございます。感染症の状況の中、堅信式も何度も延期になり、皆さんよくぞ待ってくださいました。その忍耐と犠牲に、御父の豊かな報いと聖霊の祝福がありますように。

Machidaconf21d またこのミサの中では、教区の神学生である熊坂さんが、朗読奉仕者の選任を受けられました。

 司祭養成の過程では、まず哲学課程が終わったところで司祭助祭の候補者として認定を受けます。その後、朗読奉仕者と祭壇奉仕者の選任をそれぞれ受けて、助祭叙階に至ります。助祭叙階後は、短くても半年以上の助祭としての務めを経て、司祭に叙階されることになります。

 現在東京教区には4名の神学生がおり、東京カトリック神学院に在籍しています。熊坂さん、冨田さん、田町さん、今井さんの四名です。ご存じのように司祭になるためには、現在の養成課程では、最低でも7年間必要です。

 例えば、今日、志願者が現れたとしても、まず教区の中で、教区養成担当者による見極めの期間があり、その後、神学院の入学試験に通る必要があります。新しい養成課程では、神学院での勉学と養成をすべて修了して、初めて助祭に叙階され、助祭としての奉仕を半年以上経験してから司祭叙階。ですから司祭になるまでに、実際には8年近くがかかることになります。

 一人でも多くの青年が、教区の教会共同体を導く牧者として生きていく決断をし、司祭の道を歩んでくださるように、皆様のお祈りをお願いいたします。また司祭への道を進むべきかどうか悩んでいる青年がおられましたら、より良い識別ができるように励まし、また共に歩んでくださいますように。

(菊地功=きくち・いさお=東京大司教)

(編集「カトリック・あい」)

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2021年10月10日