タイ国の暑い気候には、なぜか派手な色彩がよく似合います。奇抜 でハレーションを起こすような反対色や、大胆な柄のフリル付きの服 装に、思わず見入ってしまいます。
人の目を気にせず、自由に自分の好みの服装を身に着けて生きるタ イ社会、何ともいい感じです。友人が言いました。「日本にいると、監視カメラに 見られているようでタイに来るとホッとします」と。
タイに来て間もない頃、国王様の誕生日に、皆こぞって黄色の装いでお 祝いしているのにびっくりしました。 国王誕生の月曜日の色を身に付けて、忠誠と感謝の気持ちを表すの です。
曜日の色は、日曜は赤、月曜は黄、火曜は桃、水曜は緑、木曜は橙、金は空、 土曜は紫。皆は、自分の誕生色を知っていて、格別の親しみを持って、そ の色を纏い大事にしているのです。
政治闘争の時も。各徒党が同色の服装で集合し対決。対立勢力が赤 と黄の其々の服装に身を固めぶつかり合つていました。 各政党が独自の色を持ち、国会の議員座席も色分けしてあるのです 。
例えば、カセサート大学(農大)は緑とか大学も独自の色を持ち 、銀行もバンコク銀行が紫と、色で見分けがつき、 航空会社も同様で、格安航空会社のノックエアは黄色の鳥です。