・Sr.阿部のバンコク通信㊺「バナナの恵み」を日々かみしめる…

    小さな感動や驚きが、人生には尽きることがありません。こちらに来て初めて見たバナナの花、わぁ~、え~! と声が出るほど。大きな赤紫色の蕾、花弁が1枚開くと、子供の手のようなバナナの赤ちゃんがひと房顔を出し、次々と花弁が開き太い茎にたわわになり、立派なバナナに成長するのです。

 葉っぱが屋根のように茂った大きなバナナの木、見上げると、バナナは上弦状態(私の”バナナ”は下弦)で、次々と茎になっていました。バナナとバナナの花 の写真素材・画像素材 Image 12928922.

 バナナは実がなると枯れ、横から次々新しい茎が出る多年草。何と、食用、料理用だけで100種類ほどもあるそうです。果実は大変滋養があり、お腹の調子を良くしてくれます。茎は家畜の餌、葉は皿代わり、包んで蒸したり、生菓子の包み、敷物のゴザ代わり。花も食べられるのには驚き!

  ある日、姉妹がバナナの蕾でハンバーグを作ってくれました。筍のように皮を剥がして外側の花弁を除き、芯の部分を細かく刻んで卵、挽肉と粉で混ぜ味付けして揚げるのです。いゃ〜香ばしくて美味。バナナの蕾の酢の物のサラダ、これもまた格別。ご馳走に与ったフィリピンの友人が蕾を買って来て「作って」とリクエスト…。

 バナナのミルクシェィク、揚げてザラメで絡めた大学芋風バナナ、焼きバナナ、バナナチップ… まだまだバナナのおやつは続きます

 バナナ林や椰子の木々を貧しい街の界隈によく見かけ、摂理を感じ、うれしくなります。そう言えば、結構な生活源になる水牛にも見惚れてしまいました。立派な横綱のような角、ビクともしない灰色の凄い体格…。じっと見つめていると、身体の底から力が湧いて来ます。

 バナナや椰子の木が茂る南国に住んで感覚が全開。実物を見て全身の感性で捉える体験がどれほどの恵みかを、かみしめながら過ごしています。

 今の”道”に入る時、先ず神さまにお捧げした故郷への思い、私の人生を、摂理と恵みの、ど真ん中に導いてくれました。

(阿部羊子=あべ・ようこ=バンコク在住、聖パウロ女子修道会会員)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年7月1日