思えば人生、生まれた時から「出る」「出会う」の連続であることに驚き、感慨深く、日々の出来事を観察するこの頃です。
先日は天候が雨雪の予報で下井草カトリック教会での新刊紹介販売を延期。それで冷たい雨の中、思いがけない出会いで親しくなった友人と小岩教会のミサに与りました。地図を見て尋ねながら… 教会とレジナ幼稚園、看板を見つけた喜び、聖堂いっぱいの信徒、生き生きした信仰の交わりを感じるミサに与り、共に祈り歌いました。出て来てよかった!
産道を通って必死で生まれてくる赤ちゃんと心ひとつに、妹と弟達のお産に臨んだ母の話を思い出すと勇気が湧いて、困難を乗り切ることができました。お母さん、人生の先生、ありがとう!
これまで聖霊のWiFiナビに誘導されながら辿った道、今日は東京の空の下で『自分から出て-差し出す』人生を歩いています、感謝!
出して空っぽになった、と思いきや、また、いっぱいに溢れている。不思議な現象、創造主が人間をこのようにお造りになったのですね。時に、これでもかと打ちのめされ、全て断念する誘惑にも遭いますが… 心底から突き動かされて、いつも脱出-Exsodusに成功、なすべき事に面と向かわさてくれる霊の力。
『空の手で 裸足のままで ついて行きたいキリストに』の歌を口ずさみながら、出会い、差し出す歩みを続けて行きたいです。
フランシスコ教皇は使徒的勧告『福音の喜び』で強調されました。『出向いて行く』ことこそ、教会共同体の使命(第1章・Ⅰ 出向いて行く教会20₋24項参照)だと。
「カトリック・あい」の愛読者の皆さん、「出向いて行く」工夫をして、地道に前進しましょう。そして福音の喜びに満たされますように、アーメン。
(阿部羊子=あべ・ようこ=聖パウロ女子修道会会員)