『マリアへの祈り』(女子パウロ会刊)という本を買った。深い紺色で、手のひらくらいのサイズなので、持ち運びにも便利だ。マリア様への祈りがこんなにもたくさんあることに驚いたし、私が生まれる遥か昔からマリア様に取り次ぎを願ってきた人たちの思いを感じた。
最近の私は、毎晩、この本からいくつかの祈りを選んで、唱えてから床につくようになった。その中で、変わらずに毎回唱えている祈りがある。それが、タイトルにもある『結び目を解く聖母マリアへの祈り』だ。
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人が集まるところには、喜びや癒しと同じくらい、さまざまなすれ違いや誤解が生まれる。何を大切にしたいか?は同じだとしても、そこに向かうためのルートやプロセスが真っ向から対立することもある。
たとえば、感染症が広がった後、「オンライン会議やチャットなどでのやり取りの方が、便利で効率的だ」という理由で、対面での会議や申し送りがほとんどなくなった職場を知っている。確かにいろんな事がスピード感を持って進むようになったが、情報のやり取りしかできず、感情のやり取りがなくなった。チームはそれぞれ自分のやりたいことを熱心にやるようになったが、気持ちや方向性がずれることが増えた。職場環境を改善したい思いは、みな同じだったので、だからこそ、切なかった。
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「昨年当たり前だったことが、今年はもう当たり前ではない」という時代の変化に、頭も心も、ついていくので精一杯である。時代に合わせた変化を余儀なくされる時、一時的な対立や分裂は避けられないのかもしれない。その渦中にいる時は、胸が締め付けられるような思いだ。みんながそれぞれ「このコミュニティを良くしたい!」と思っているからこそ、複雑な気持ちになる。
ただ、「それだけ強い感情が起きるのは、コミュニティを愛する気持ちが深いということだ」と、私は感じる。
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だから、私は今晩も、マリア様に取り次ぎを祈る。「マリア様、どうか、私たちの絡まった糸をほぐしてください、そして、一致できるようお祈りください」。
(カトリック東京教区信徒・三品麻衣)