・川崎市のカリタス小の児童、父兄など20人が殺傷、訪日中の米大統領が哀悼-カトリック教会から公式の反応なし

(2019.5.28 カトリック・あい=6.2改定)

 28日朝、川崎市多摩区の路上でスクールバスを待っていた小学校の児童、父兄など20人が暴漢に襲われ、小学6年生の女児と別の児童の父親が殺害された。 小学校は、ケベック・カリタス修道女会が設立したカリタス学園の小学校。最近、自動車の無謀運転などで、幼稚園児を含めた子供たちが被害に遭うケースが続出しているが、日本では数少ないカトリック学校の子供たちまで被害が広がった。

 教会、学校などカトリック関係者は、犠牲者とその親族、関係者のために祈り、こうした悲劇が繰り返されないように祈るだけでなく、この小学校の児童たちの心のケアなどの支援に早急に取り組むほか、今回の悲劇を教訓として、学校内外での子供たちの安全確保について具体的な対応を考える必要があるだろう。

 訪日中のトランプ米大統領は同日朝、事件発生直後に「全ての米国民は日本と共にあり、被害者とその家族の皆さんに対して心を痛めている」と語り、哀悼の意を表明した。だが、日本のカトリック教会からは、5日たった2日午前に至るまで、海外出張中だった菊地東京大司教が帰国後の1日に「司教の日記」で哀悼の意と祈りをささげた以外には、管轄の横浜教区をはじめ、司教団からも、公式の犠牲者たちへの追悼の意も、今後の対応についても、表明されていない。

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2019年5月28日