・FABC総会第三週の討議テーマ「新たな道を構想する」第4日ーメッセージ案、最終文書案を検討

(2022.10.28 FABC News PRESS NOTE )

   FABC総会第三週の討議テーマ「新たな道を構想する」4日目、28日は、イングランドとウェールズの「ウォルシンガムのわれらの聖母」属人教区の司祭であるナジール・アリ神父による講話に始まった。

 アリ神父は、キリストと宗教、そして今日の世界の教会について語り、「教会を作り、更新し、改革するのはキリストです」と強調。使徒の福音宣教のプロセス、その伝統、そしてそれがどのように教会の変化に関わっているかに言及し、”シノドスの道”の歩みに触れて、「その第一の要件は、共に祈ることです」と強調した。

 続いて演壇に立ったヨゼフ・クーツ枢機卿は、今総会の最終メッセージの改訂草案を説明し、これを受けて全体会議の議論がなされた。

 また、30日に決定、発表が予定される総会の最終文書についても、シンコ・デビッド司教は、参加司教たちが提案された改訂箇所に注意を払いながら、その構成の改訂草案を提示し、参加司教たちはグループに分かれて、草案を部分ごとに吟味、点検した。

 FABC会長のチャールズ・ボー枢機卿が、教皇特使として総会に出席したバチカン福音宣教省のアントニオ・タグレ枢機卿を歓迎し、タグレ枢機卿の挨拶で、参加者たちに、教皇の「私はすべての人に近い」言葉を実感させた。そして、タグレ枢機卿は、 「アジアの人々の喜び、悲しみ、痛みが、聖母マリアの心に届くように」という教皇の祈りに言及し、現在アジアに起きている様々な苦難に耐える必要があることを、参加者たちに思い起させた。

 その後もグループに分かれての意見交換は続けられ、最後に各グループから意見発表がされた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2022年10月29日